内容説明
自立心旺盛な性格が災いし、お嬢様学校を放校処分となったアイル。彼女はとある事情で男子校に身代わり転入することに。もちろん男子生徒として……。彼女の使命は、学生寮で起こった事件の真相を突き止めること!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
51
所々要所を太字で表示している所とか、会話と地の文の繋がり方とかがなんとなく往年のライトノベルを彷彿とさせるなあと思っていたら、やっぱり長いキャリアをお持ちの方でした。女性であることを枷にしたくない割に、嗜みとしての気絶をあっさり駆使しちゃう所など、おてんばなお嬢様そのもののアイルが微笑ましくもあり突っ込みどころ満載だと感じたりしました。恋愛に関しては、そっち行くのかなーと思った方に全く行かず、かといって逆ハーレム状態にもならず、このままでいいよ!という感じです。むしろ、謎の七人委員の他の委員が気になる……2015/03/22
ダージリン
30
全寮制男子校を舞台にしたミステリー。ヒロインの猪突猛進ぶりに最初は引き気味でしたが、憎めないキャラで、いい感じに事件の中心部分に突っ込んでいき、フォローする、ウィルやデレク達が頼もしい(笑)。続けば、恋愛方面にも面白いことが起きそうなので、ぜひ続きが読みたいです!2014/08/20
ななりー
28
大好きな作家さん。橘香いくの先生のコラフェリシリーズは私の青春時代のバイブルでした。中世の雰囲気漂う世界観と、貴族の子息令嬢が出てくる設定。作者色が色濃く出ていて楽しめる作品でした。男子校内で起きた不審な自殺事件を調査するため、男装して潜入するお嬢様アイル。王道な設定ですが、アイルの突き抜けた性格と個性的な学友達がストーリーを盛り上げます。まだまだ男尊女卑が蔓延っている中で、女性でも色々なことに挑戦したい、男性と対等でいたいという彼女は応援したくなりました。ちょこっと恋の予感もしていて次巻が気になります。2016/03/14
Koto
15
好奇心旺盛、お転婆なお嬢様アイルは、数々の目に余る行動で女学院を退学。実家に戻って出会ったのが兄を亡くしたという少年。彼の代わりに死の真相を探るため男装したアイルは男子校に潜入することに。舞台は19世紀の英国。女性がまだまだ社会に出て行くことが難しい世の中でアイルは声をあげ続ける。登場人物が多く一人一人の認識が薄い。もう少し長くして魅力を伝えて欲しかった。謎の解決部分が引っ張った割にはあっさりであれ?という感じ。それでも雰囲気は好みです。パブリックの様子をもっと読んでみたい。2014/12/19
U
13
たいがい猪突猛進なアイルでしたが「王子様と呼べ」は良かったな(笑)。グッときた。テマリさんの表紙絵が格好良い。エリックはなんていい子なんだろう。クライマックスで、ジョックの件について憤るアイルが胸にきた。面白かったです。地味に美食大王とか退屈詩人とかいいキャラしておる。2014/09/07