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内容説明
福島第一原発事故の汚染水問題は、高濃度汚染水の漏出が起こるなど、事故発生直後から始まっていたが、抜本的な対策は先送りされ、後手後手の応急対策を重ねるうちに、事態は深刻化してしまった。いったい、どのような対策が講じられ、どのような点が障壁となっているのか。福島原発事故の官邸助言チームの事務局長として最前線での対応に当たった著者が、第一線にいたエンジニアでなければ知り得ない経緯と現状を明かし、今後の課題を展望する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
64
改めて福島原発事故における汚染水問題について考える一助として読みました。著者は前衆議院議員で福島第一原発事故「官邸助言チーム」事務局長だった空本誠喜氏。福島原発事故に際して、恩師だった東大の小佐古原子力工学教授を内閣官房参与に推薦、自らも事故対応の最前線で活躍した。この本は事故発生直後に立ち上げられた「官邸助言チーム」の活動記録をもとに、報道機関が注目している「汚染水」に焦点を絞って記した一冊。複雑で分かりづらい汚染水対策について整理して福島の風評被害を払拭するのがネライです。2023/09/04
壱萬参仟縁
25
全体像が摑めないこと(018頁)が野田元総理の収束宣言の胡散臭さ、虚偽を疑わざるを得ないのが実態ではないか。著者は正しい認識として、汚染水はイチエフ周辺に限定されるも、建屋封じ込め機能が壊れ、地下水問題も浮上。複雑な難題という(024頁)。昨年10月時点でも、汚染水は地下に9万立法メートル滞留(028頁)と、予断を許さない状況。問題の本質は、汚染水の長期処理・保管。人材、技術、資金をどう維持するか(053頁)。水産物や海底土壌から放射性物質が検出されており、監視していかねばならない(061頁)。 2014/09/18
coolflat
6
著者は官邸とは別に創設された『影の助言チーム』の中心メンバー。因みにメンバーには20mSv問題の小佐古氏もいる。ところで本書に目新しいものはない。既知の情報ばかりだ。ただ汚染水装置の概要や汚染水問題の事故当時からの情報がまとまっているのでそれなりに価値はある。本書で気になったのは、影の助言チームが、暫定的な250mSvではすぐに上限まで達し作業員不足になるという理由で、放射線量を国際基準の500mSvにすべきと訴えていたという件。理由は分からなくはない。だが20mSv問題の時の人道的な対応とは雲泥の差だ。2014/10/16
Hyos(元jpn1024)
5
福島第一原発事故の官邸助言チームの活動をもとに汚染水について記述した本. どのようにして汚染水問題が深刻化して,それらに対してどのような対策を施したのかが,用いられた各種のプランや装置の詳細とともに記されている. 汚染水問題の主たる放射性物質がセシウム137,ストロンチウム90,トリチウムであることと,それらの化学的性質を確認することができた. 汚染水処理のための機械や技術協力を申し出る仏国やイスラエルを,ビジネスチャンスやデータ蓄積のために近寄ってくるハイエナの匂いがするという著者の洞察は面白い.2017/11/14
乱読家 護る会支持!
4
なーんだか、官僚か学者が書いたような文書で、著者(元 代議士)の思いが伝わらない。現象、事実、明らかになっている問題点を書いてあるだけで、本当の問題が見えてこない。民主党の元議員、東芝の元社員だもんね。思いが感じられないから、頭に入ってこない。だから、パラパラ読み。勉強するなら、別の本の方がいいんじゃね?2014/10/09
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