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内容説明
なぜヨーロッパにのみ、近代科学を生み出す思想が発達したのだろうか。それは「この世」の向こう側を探る哲学的思考が、ヨーロッパにのみ発展したからなのだ。人間の感覚器官で接することのできる事物の背後(=向こう側)に、西洋人は何を見出してきたのだろうか。バークリ、カント、フッサール、ハイデガー、ニーチェ、デリダらが繰り広げてきた知的格闘をめぐって、生徒との10の問答でその論点を明らかにし、解説を加える。独自の視点と思索による、思想史再構築の試み。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉野ヶ里
8
雑。「向こう側」とかいう雑な概念の導入が内容の理解を困難にしている。入門書、新書としては不適切。あととにかく読みにくい、もっと整理すればいくらでもわかりやすく書けたろうに……。著者にむかつきまくってて中盤まではいらいらしてたけど、消滅と代置の話らへんは好感が持てた。まあ、許してやろう。思想をざっと見れたらなあなんて考えが甘かったのかもと反省。倫理とか世界史の教科書読もうっと。ああ、時間の無駄だった。2015/08/11
スズツキ
5
「オッカムの剃刀」は場合によって間違いだなぁ、と思った。2015/03/23
みどるん
5
認識できるこちら側とできない向こう側について。日本人にも自分の向こう側に接近しようとするふりをしている人間は結構いる。だけどそれは結局こちら側なのだろう。ベンサムの快楽苦痛のリストが載っている。これをみると、判断する側の主観の問題だと気付く。2014/10/06
Kentaro
2
なぜヨーロッパにばかり近代科学を生み出す思想が発達したのか。 哲学と科学は切っても切れない関係にあるという。なぜならともに見えない向こう側を探求する学問だからである。 西洋人にとっては、神の領域である神域があるため、この世に、向こう側が属する。それは目には見えないし、五感では感じられないが、超越によって捉えられると考えるのである。 ところが、日本人の思考様式では、この世の反対側は全て異界となり、ギリギリのところまで近づこうと考えることが主となる。つまり超越の考えが弱い。2018/08/27
さえきかずひこ
2
著者はイギリス哲学びいきで、ドイツ観念論を延々と嘲笑しているので読んでいて気分が悪かったが、ドイツ観念論を批判的視座から捉えることはまた有用であろう。全体的に弛緩しているまったりとした一冊。専門外のことを好き勝手に書いている感じである。2016/07/28
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