内容説明
小学3年生のはなちゃんは毎朝みそ汁をつくる。5歳の誕生日からの日課だ。「食べることは生きること。1人でも生きられる力を身につけて」。33歳で亡くなった母・千恵さんと約束したから──。20代で乳がん、結婚・出産をへて肺がんに転移という過酷な運命のなか、千恵さんがあかるい博多弁で綴った人気ブログと、夫の手記で綴る感動作。
目次
第1章 乳がんと結婚と
第2章 命がけであなたを産んだ
第3章 食べることは生きること
第4章 全身転移
第5章 「ママ、おっぱい、ちょきんて切られたの?」
第6章 遺していく娘との約束
第7章 最期の日々
第8章 はなちゃんのみそ汁
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょーくん@本棚再編中
66
★★★★★★★★☆☆はなちゃんに対して生きていくために必要なことを命懸けで伝えた千恵さんの魂と、それを受け継ごうとするはなちゃん、さらにそれを支え見守る信吾さんのしなやかな強さ、安武一家を支える周りの人たちの温かさに胸を打たれました。「食育」のバイブル的な一冊としてもおすすめです。2015/12/06
ぶんこ
58
結婚直前に乳がんがわかり、子供はできないだろうと言われた千恵さん。子供が欲しかった信吾さん。そんなご夫婦がカナダ旅行で授かった命はなちゃん。この本を読むと「はなちゃん」の存在がご夫婦にとって大きな救い、癒しだったのがヒシヒシと伝わってきました。生きる上での食の大切さは癌を患った岸本葉子さんのエッセイでも読んでいました。その時は「大変だなぁ。よくやるなぁ」という感想でしたが、子供を思う母の気持ちが入ってくるとインパクト大。五臓六腑に染み渡るようです。2017/12/16
壱萬参仟縁
52
『カレーライスと日本人』をAmazonに注文したら、入っていたプレゼント本。がん闘病の記録で、娘の自立も、旦那さんの寄り添いなど、考えさせられる。たんになった後に、鬱病になる人は、本当に多いという(69頁)。経済評論家の森永卓郎氏もがん闘病だが、『書いてはいけない』も売れているようだ。キレる人間には、栄養の偏りがあるという(75頁)。私は、昨日、初任給をもらったが、実際、仕事していると食事時間はまちまちだし、量も、種類も知れている。どこかで補わないといけないと思った。はなちゃんはかわいそうな子なのか? 2024/04/27
はつばあば
41
誕生と同時に死に向かってまい進する私達。親が子に残せるもの、私の場合は仕事。男に頼らず自分の力で生活できることだった。歯ぎしりする子はなんらかの葛藤があると書いてあったが、まさしく長女にでた。幼稚園に入園と同時に家の雑巾がけ・・高校卒業して家を出るまで続いた。お父さんは仕事してくれている、あんた達は幼稚園に行かせてもらっているのだからと。愛情表現の下手な私でしたが、父親と娘の仲を取り持つのは表現下手も一役かっているのではないかと自負している。娘夫婦をみていて親も子と同時に育っていくものだとつくづく思う。2014/10/18
katsubek
27
24時間テレビのドラマも見たが、ドラマは優しすぎるか。こちらの方が、「闘っている」感じがする。闘ったからこそ、後悔がある。「もっとこんなふうにできたのに」という悔いが生まれる。そして、それが亡き人を偲ぶよすがとなり、生きていくためのエネルギーともなっていく。闘ったからこそ、である。2014/10/15
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