内容説明
京都の嵐山温泉で起こった殺人事件をきっかけに、警視庁捜査一課の志垣警部らと懇意になった、「三島のおばちゃん」こと野中貞子。彼女は、志垣の姪・千代との結婚が成就しなかった志垣の部下・和久井刑事のため、新たなお見合いを企画する。相手の女性は、貞子の地元・三島のデパートに勤める店員だという。先方の希望により、見合いは雪深い青森県の秘湯、携帯もインターネットも出来ない一軒宿・青荷温泉で、厳寒の二月に行われることが決まり、東京から青森まで開通したばかりの東北新幹線に乗って、三人は現地に向かう。当初は渋っていた和久井だったが、相手の女性・愛沢雪子の予想外の美しさを目の当たりにし、すっかり乗り気に。ところが見合いの翌朝、宿の前に巨大な雪だるまが出現。表面の一部が氷イチゴのように赤いので割ってみると、中から雪子の惨殺体が発見される。雪子はなぜ殺されてしまったのか。しかも、雪子の死体はどうして、雪だるまに埋められていたのか。謎だらけの事件に挑む警視庁“温泉殺人課”志垣と和久井の推理は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
25
温泉殺人事件シリーズ。あの野中貞子さんの紹介で和久井はお見合いをすることに、和久井・志垣・野中さんの三人で相手が希望した青森の青荷温泉へ。和久井って前にも気になった人が事件に、ってことあったよな…。雪だるま殺人残虐すぎる、過去の事件も。ランプの宿って聞いたことはあったけど本当に電気無のところなのね、幻想的ですてき。2020/05/27
葵
5
ランプの秘湯でお見合い中の和久井さん、翌朝相手の女性が雪だるまの中から死体で発見され…。和久井さんいつもなんでこんなかわいそうな目に(´・_・`)犯人自体はあっさり判明、謎解きはどうしてそんなことが起こったのかという動機の解明が主となります。うーん、と言いたい所もあるけれど、このシリーズの新作が読めないのは悲しいです。2014/09/30
micari
2
59.和久井のお見合い。あと何冊かで温泉殺人事件シリーズ読破してしまう。なんでこのシリーズにどハマりしてしまったんだろうかと考えると「和久井刑事のキャラが好きだから」ただそれだけだと思う。和久井少なめだとさみしいけど、今回は和久井たっぷり。楽しかった。2020/08/14
nonnon
2
★★★☆☆2015/02/18