幻冬舎文庫<br> 帰宅部ボーイズ

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幻冬舎文庫
帰宅部ボーイズ

  • 著者名:はらだみずき
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2014/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344422384
  • NDC分類:913.6

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内容説明

まっすぐ家に帰って何が悪い!入部した野球部に馴染めない直樹。喧嘩早くクラスで浮いた存在のカナブン。いじめられっ子のテツガク。学校にも家にも居場所のない3人が、共に過ごしたかけがえのない時間。喧嘩、初恋、友情、そして別れ......。帰宅部にだって汗と涙の青春はあるのだ。「10年に一冊の傑作青春小説」と評された、はみだし者達の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji

104
あ〜、これは確かに傑作!何がどうという訳じゃないけど、何かに反発したり受け入れてみたり・・・・ 普通のコミュニティに馴れ合えない者同士の直樹とカナブン。「名前や家族は選べない」それを噛み砕いてる故に価値観が揃った。キッカケはどんな形でもテツガクが入ってからの帰宅部には自分にもあったその時代を思い出しみぞおちあたりをキュッと掴まれたようです。今の自分を積み上げた過去という想い出を、とても綺麗にトレースしたようなラストに胸がいっぱいになった素敵な一冊でした♪ かつて少年だった人にオススメです!2016/05/29

名古屋ケムンパス

95
思いがけない傑作です。抗うことのできない存在を意識し始める中学時代。どうにもならないことをどうにかしようとして、もがき苦しみ、時に破裂することを避けることができません。そんな少年達を実に丹念に描きます。この歳になると、皆より少しだけ先に大人になろうとした人が「不良」のレッテルを貼られていた気がします。真の「帰宅部」部員になるのは簡単ではありません。学校以外にも価値があることに気づき、掛け替えのない友人に出会えた少年少女にのみ贈られる、深く心に刻まれる称号です。2016/04/27

さおり

73
なんと、小説の読了は2週間ぶり!こんなことって久しぶりだなぁ。私、最近何してたんやろ・・・。さて。なんかいろいろ、思ってたんと違うお話でした。イマドキなお話かと思ったら、物語の本筋が回想やったり、ゆるい帰宅部を想像してたら、ずいぶん喧嘩っ早かったり。でもなんかねー、雰囲気は悪くないというか。この作家さん、ちょっと追ってみたくなってきました。っていうか、女性かと思ったら男性やった(はらださん読むの2冊目なんですが、1冊目の感想にも同じこと書いてます。どんだけ学ばないんだ自分)。2016/10/05

mmts(マミタス)

69
【備忘録】レビューを忘れたために、あくまでも記録用に書きました。まずは「帰宅部」がメインですから、そのストーリーに惹かれました。中学生が主人公の青春ものはいっぱい読みましたが、あくまでも熱血的な部活動ものが多いですし。個人的にはかなり大満足でした。読みやすいだけでなく、しっかり読み応えありました。やっぱり、中学生の男子はちょっとおバカなくらいが良いかもしれません。あまり学生時代に素晴らしき思い出がないせいか、いつもタイムスリップした気持ちになりました。"青春小説=青春の一ページ"でした。2016/10/30

hnzwd

57
周りになんとなく馴染めず部活を辞めてしまった中学生3人の青春。周囲から見ると少しだけ浮いてしまっている(と、本人も思っている)主人公が、仲間と言える存在に出会うことで少しずつこれでいいんだ、と思うことができるようになっていく所が良い。成長した主人公が昔を回想する形で描かれ、最期は少しだけほろ苦い。映画STAND BY MEのような見事な青春小説でした。2014/09/12

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