内容説明
日米開戦はなぜ起ったのか? それは建国以来、西へと膨脹する覇権主義のキリスト教国アメリカと、天皇信仰の日本がぶつかり合う宗教戦争だった。原爆投下という恐るべき行為も、「サタンの国」日本を叩き潰そうという宗教的動機があったからこそ可能だったのだ。日本を悪者にする左翼似非(えせ)史観を糾弾し、日米両国を世界史の中に位置づけて大東亜戦争の「真実」に迫る、衝撃の論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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21
戦後の教育を受けてきて所謂自虐史観が当たり前と思っていた自分にとっては目が醒める思いと言うか、驚きを感じる読書体験でした。 確かに勝てば官軍で敗戦国にとっては何も言い返すことは出来ないのだけども、日本国民としてはいつのまにか日本の過去を恥じることが普通になってしまっているだけに、ここらで考えを改めるのにはいいのかも。 しかし、最近世間でも語られているように、どこか右傾化の波が来ていることに慎重にならないといけないなとも同時に感じた。ただ偶然とは言え、こないだ読んだフリードマン氏の予測とリンクするんだな。2014/11/19
H2A
14
西尾幹二のこちらの本はやや過激。アメリカという国が実は聖書を奉ずる狂信的なところもある宗教国家であるとはあまり言われない側面で、第2次世界大戦が宗教戦争だったとは新しい視点である。この著者のことを激烈に攻撃している某筑波大名誉教授の英米盲愛ぶりに比べればずっと冷静だと思うが。保守と言われながらも、昭和天皇の戦争責任を認めている。万能の視点を持っているとも思えないが、著者の言う内容そのものはある程度信憑性があると言ってもいい。アメリカのみならず日本史についても独自の解釈を披露していて大変おもしろく読めた。2018/01/19
トールパパ
10
以前から太平洋戦争で、日本はアメリカの経済的策謀に嵌り、開戦に追い込まれたが、何故、アメリカはあそこまで執拗に、一切の逃げ道、妥協を許さず日本を滅ぼそうとしたのか不思議であったが、本書で疑問が氷解した。神の国を標榜する太平洋を挟んだ二国の宗教戦争だったのだ。これを正しく理解できなかった日本が負けたのは必然か。また歴史が繰り返すとしたら、次は戦争を回避することはやっぱり難しい…2014/08/20
Mitz
10
8月になると、70年前の戦争の事を考える…。なかなか刺激的な表題を冠するこの書で著者は、日本とアメリカの衝突を“宗教戦争”であり“宿命”であったと捉えている。なるほど、そういう側面もあるかもしれない。そしてその出張以上に自分の心を捉えたのは、「歴史を単純な善玉•悪玉論で捉えるな」、「過去の出来事に今の条件を当てはめて考えるな」という主張である。歴史について簡単に白黒つけたり安易に評論する風潮が嫌いだから(自分が時にはまる陥穽でもあるから、一種の近親憎悪でもある)、共感を覚えたのである。大事にしたい考えだ。2014/08/07
活字の旅遊人
8
アメリカの、狂信的とさえ思えるキリスト教信仰をここまではっきり書いてくれていることには、嬉しさすら感じる。僕も戦後民主(左翼)教育を受けており、本書の内容に対しては、違うなあ、ともやもやするところや過激に思える部分もある。強引な展開もあって、ちょっと引くけれども一読の価値はあった。ちょうどアメリカ大統領選の頃に出会えたのも、マル。 2020/11/04
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- 2nd 2016年6月号 Vol.111