内容説明
すべての麻雀の疑問に確率論で答えます!
ペンチャンよりカンチャン、カンチャンよりリャンメン。これは誰でも知っている麻雀の基本ですが、 ペンチャンと孤立した3マン、6ピンでは何切りが最善でしょうか?ペンチャンと孤立した2マン、6ピンではどうでしょうか?普段の麻雀ではなんとなく打っている人がほとんどだと思います。しかし、もし確率的にどれを打つのが正解かを知っていれば話はまるで変わってきます。フラットな場であればアガる確率の高い方を打てばいいですし、場況に応じて別の牌を切る場合でも前提となる確率を知っているかどうかで考え方はまるで変わってくるでしょう。
本書では「ペンチャンと孤立牌」「カンチャンとシャンポン」「[四四五西西]から[四]を切るか[五]を切るか」などなど、麻雀をやったことがあれば誰しもが迷う牌姿について、次々に確率論で答えを出していきます。麻雀は偶然のゲームですが、偶然のゲームだからこそ、確率という理論が通用するのです。確率がそのまま答えになるとは限りませんが、少なくとも考えるための大きなヒントになるはずです。日々の麻雀で、理論的に勝ちたいという方にはぜひ読んでいただきたい一冊、ぜひ本書を雀力アップに結び付けてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
51
ある場面において「どの牌を切るか」を書いた麻雀本は数え切れないほどあるが、その選択の理由を確率論で理論的・定量的に説明した本は珍しい。しかし、読んでいて肝心の確率計算の前提条件に疑問を持った。「流局まで必ずツモがある」「ツモあがりのみを考える」という前提で計算されたものが多いため、早めテンパイでロンあがりを目指す打ち方が実際よりも悪く見積もられ、じっくりと手変わりを待つ打ち方が実際よりも良く見積もられていると感じる。確率論の学習を兼ねて、この本の内容をもとに自分なりの理論を作ってみたくなった。2014/08/30