内容説明
あれほど残酷な形で私を拒絶した彼が、
まさか今になって戻ってくるなんて。
カリオペとロシアの鉄鋼王、マクシムの出会いは衝撃的だった。二人はひと目で熱い恋に落ち、理性を振り捨て、甘い陶酔にひたった。共に不幸な両親を見て育った二人には結婚という選択肢はなく、情熱が燃えつきたら潔く別れるというのが了解ずみのルールだった。だが、想定外の事態が起こった――カリオペが妊娠したのだ。マクシムは経済的な支援だけ約束し、父親にはならないと言い放つ。そればかりか、その半年後、忽然と姿を消してしまった。ああ、なぜ彼はこんなひどい仕打ちをするの?絶望のなか出産し、一人で必死に赤ん坊を育てるカリオペ。ところが1年後、マクシムが突然現れて……?!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぇしゃ
9
事故で記憶喪失といつ死ぬかわからない体になったヒーローが、ひっそり子供を産んだヒロインに謝罪し関係修復のために頑張るお話。なんだけど、なんかこう、ヒーローの思い込みの激しさと身勝手さが目立ったように思える。誰かを思いやる気持ちというのは、自分の良かれを相手に押しつけるのではなく、相手の希望をくみ取って寄り添うことなのではないかなと、非常に腹立たしかったです。最後まで振り回されるヒロインが可哀想で、ハッピーエンドだったけど、簡単に許すな!と思ってしまう作品でした。2014/08/03
ちゃろ
7
⭐️⭐️妊娠したヒロインの前から突然姿を消したと思ったら、息子にあわせてくれと懇願したり、自分がいつ死ぬかわからないからヒロインと一緒にいない方がいいのだと、マイナス思考の思い込みでヒロインが振り回されて可哀想。翻訳もイマイチな感じで途中マキシムがマックスになったり話に入り込めなかった。2015/05/21
怜
3
どんなに頑張っても消せない事実ってあるんですよね。2019/08/21