内容説明
戦後農業システムを脱却せよ!
TPP問題で揺れる日本農業。1970年代を境に世界から取り残された日本農業の衰退の原因は、稲作を通した戦後の農家保護政策にあった。日本が目指すべき高付加価値の「成熟先進国型農業」はどうすれば実現するのか。戦後農政・農協の検証や、国内外の豊富な成功事例の分析を通し、日本農業の未来を示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
22
GAPとはよい農業のやり方で、食の安全性や環境保全に取り組む農場を第三者機関が民商する制度(93頁)。融合産業というビジネスモデル(103頁~)。複数の産業のノウハウ、資産、人材を相互使用する連携・融合を志向。新産業を作り付加価値を高めることが重要。2008年農商工等連携促進法。2010年六次産業化法(107頁)。前者は経産省と農水省の共管。農業者は内向き志向が問題という。後者はその農林業者に焦点を絞り、 前者で尻ごみする業者を促す意図もあるようだ。 2014/10/09
kiriya shinichiro
3
同著者の最新の話が読めるかなと思ったんだけど、内容の重複があるのと、あと、まだ進行形の話だからね……。農業経営者って、戦前までの、土地を貸し付けてた大きな農家に逆戻りする形なんだよなー。難しいね、いろいろ。2016/06/28
ぴーまん
2
日本が目指すべき「成熟先進国型農業」の方向性が書かれている。この世界で仕事していると、この状況が普通に思えてしまうが、それは間違いであるのかもしれないと考えさせられる本。さすがNHK編著ということで分かりやすく書かれている、特に稲作については問題が多い、生産を自重するために米に対して直接支払交付金を配布していたが、それとは逆行し、同じ米に餌米として多額の補助金を出している、それはアクセルとブレーキを同時にかけているのと同じ、またそれをいかんと厳しく法整備するのもおかしくて、それならその補助金をやめろという2017/06/01
虎ボルタ
2
日本農業の歴史、取り巻く環境を解説。興味のあるところと、無いところがハッキリしてたな。個人的に。2016/02/06
エボシペンギン
1
農の抱える問題はその自己肯定感のなさにあるのだといつこと。国内国外問わず不可逆的に進行していくと変化に対応し続ける難しさ、アンテナの感度を問われているような気がする。3年前の刊行だが特にここ数年の変化の大きさを実感してしまった。2017/04/28
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