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内容説明
セウォル号沈没という大事故はなぜ起こったのか。なぜ多くの命は奪われたのか──。次々と明らかになる日常的な汚職、事故後の社会葛藤の凄まじさ、政治劇。かつて朴正煕元大統領は「我が五千年の歴史は、一言でいって退嬰と粗雑と沈滞の連鎖史であった」「このあらゆる悪の倉庫のようなわが歴史はむしろ燃やしてしかるべきである」と言った。事故を受けて韓国紙は「韓国は『三流国家』だった」「あちこちにセウォル号」と書いた。ローマ法王は「韓国民が、この事故を契機に、倫理的にも“霊的”にも生まれ変わるよう望む」と述べたが、日本の大手新聞は法王の言葉をスルーした。 ―――――――――――――――――――――あの国のこんな葛藤にまだつき合いますか?―――――――――――――――――――――大事故の背景にある「腐敗システム」と喧騒……「ケンチャナヨ」「パリパリ」文化、責任者の「先逃」、「滅公奉私」、噴き出した葛藤・煽動・声闘・謝罪をめぐるまた葛藤、その間にノーチェックで進んだ対中傾斜と「反日」新原則――隣国の「真の姿」を、かの国の報道からつまびらかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mari
15
ここまでくれば、もはや安定感まで感じる、ケンチャナヨ。そのくせパリパリ文化。気の休まる時がないでしょうね。。。。2014/09/11
そらいろ
8
【図書館】船長がズボンも履かず真っ先に逃げたセウォル号転覆事故は、不幸にも起こるべくして起こった事だった。事故を韓国の社会的、思想的、文化的、歴史的側面から考察する。安全よりコスト、見栄えを優先させる意識が積み重なった結果の事故原因、被害者と遺族、オーナーと政府、メディア。旅客船は作れないのに船舶大国と自画自賛。日本から輸入した船すら整形。偉い人は真っ先に逃走。遺族よりも公務員に椅子が渡る。謝罪は最大の屈辱で、大統領の涙は申し訳なさからではないだろう。「倫理的にも霊的にも生まれ変わるよう望む」(続く)2014/10/25
BluePlanet
5
★★★ 2014年7月26日発行。セウォル号沈没事故から早8ヶ月・・・ケンチョナヨ文化、パリパリ文化の犠牲となった約300人。日常的な汚職体質の国、かつこれまでの歴史においても責任者が先に逃げだすという先逃の伝統の国-韓国。遵法精神に乏しく、この国はこの先どうなっていくのだろうかと思わざるを得ない。朴正煕元大統領が、「我が5千年の歴史は、一言で言って退嬰と粗雑の連鎖史であった・・・わが歴史はむしろ燃やしてしかるべきである」と言うのが韓国人の知識人の本音なんだろうと思った。2014/12/21
ウメ
4
セウォル号沈没のあらましを知りたくて手に取ったが、毛色が違った。確かに韓国の悪習の伝統が生んだ惨劇、300人の落命なのかもしれないが。攻撃的すぎる文章に首をかしげる。日本だって決して誇れる国政じゃあないわけで。2020/06/25
がんぞ
4
事故が4月17日、6月出版という早書きであるが、「違法改造」「制服を脱いで真っ先に逃げた船長」「最悪の船内放送」「海難救助体制欠如」「感情的になる遺族」など指摘する問題点は多い(その後、「難所なのに操舵を入社数ヶ月の新人女性に任せていた」「ある船員は携帯を取りに一旦引き返す余裕さえあったが同僚を助けようとはしなかった」「兵役逃れに就職したモティベーション低い船員も多い」なども発覚)。併合時代の教育を受けた人材が引退していき、開発途上国によく見られる一旦事故が起きると被害が膨大になる人命軽視の未熟な国民性か2015/09/02
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