内容説明
突如として引っ越しをしようと思ってしまった。雨の降る日に物件を見に行くと玄関の庇の下に小さな2頭の子猫が震えていた。漸く見つけた家にまず自宅の4頭が引っ越し、それから試行錯誤の末に一冬かかって仕事場にいる6頭のための新住居が完成して、一つ屋根の下で暮らせるように。人気シリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
247
第3弾。第1弾の『猫にかまけて』解説に、熱海で生活している旨の事が書かれてありましたが、その時の話ですね。物件探しから、棲家を決めての引越しの話が前半。後半は伊豆での猫たちとの暮らし。数多の失敗もあり一筋縄に行かないですね。それに、新猫を自然に呼び寄せる能に長けているの。見に行った先に仔猫(後のシャンティー&パンク)が居り、保護せずにはいられないのよ。パンクは左目が失目してるかもと思われたけど、その後言及される事もないし、写真の感じからも大丈夫だったのかなと。気になるは、茶室とログハウスの造りです。2023/02/13
小梅
124
伊豆半島に引っ越し!猫さんが増えて手狭になった時に引っ越しを選択するマチダさん夫婦が素敵です。引っ越しの物件探ししてても猫と出会うマチダさん、猫から選ばれる人なんですね。マチダさん好きだけど奥さんはもっと好きです。2017/02/16
ふう
85
『あほんだら』と少し自嘲気味な目線で猫との生活を綴っていますが、この表紙の猫の表情を見てください。あほんだらを見る目じゃないでしょう。あなたが全てです!と言わんばかりの純粋なまなざし。猫にこんなに深い愛情と手間とかけて接する町田氏夫妻に、うれしくなり、自分はまだまだ自分中心だなと反省させられます。老猫シャアの最初で最後の失踪、そしてお別れ。「心がバサバサだった・・・、シャアは私のところにきて幸せだったのだろうか。」そう、自問する町田氏のやさしさが好きです。もちろん幸せでした、とシャアは思っていますよ。2014/07/25
ペグ
82
目ヤニがこびりついて目が開かなくなっている捨てられた二匹の仔猫を家に連れて帰るまでのてんやわんや。自由が丘から伊豆に引っ越す(猫を移動させる)までの顛末。猫たちとの付き合いに右往左往するもユーモアがあって頑張っちゃう猫愛に溢れた町田康氏は一気にお気に入りになっちゃいました!2018/06/06
miww
71
町田さん猫エッセイ3作目。今回は伊豆半島へのお引越しに纏わるエピソード。物件探しの途中で保護したシャンティーとパンク。目やにに埋もれ片方の目は半分しか開いていない痛々しい2匹のお世話、仕事部屋にいる保護猫たち、町田氏の飼い猫、どの子にも深い愛情が感じられる。素敵なご夫婦ですね。執筆や音楽活動に多忙であろう筆者が猫の為に慣れないDIYや「猫の移動」に奔走するする姿に凄い人だなと感動しながらも相変わらず独特の文体で電車で笑いをかみ殺しながら読んだ。所々出てくる猫たちの写真に癒やされます。2016/05/03
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