- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
イルカとお話することはできるのか--。高校時代に抱いた夢を追いかけ、研究をつづけてきた村山司教授が、鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、言葉を覚えさせることができるのかという奮闘の20年間を描きます。彼らの目に見えたモノと言葉を結びつける訓練、人の声をマネして鳴き声を出させる訓練といったように、どんどんナックが“スーパー・ベルーガ”に成長していく姿を描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mami
5
◆図書館◆2016/04/12
ぷーきん
3
12歳から。春休みを利用して、鴨川シーワールドにナックに会いに行っちゃいました\(^_^)/ナックも大活躍のベルーガのショーは一見の価値あり。特にこの本を読んでいたので、感動と興奮がましましで。人気のシャチのショーよりかは地味ですが、ベルーガの生態がよくわかり、お客さんの声真似も盛り上がります。何よりかわいいんだよな(*´-`)本は、人間が知らず知らずにやっている認知を、動物のそれを見ることで再確認できる内容だなと思いました。2017/04/19
カシュー
2
早くナックと村山教授が話せる日が来るといいな2016/10/08
まころん
2
子供用に借りて来たのだが、どのように動物に言葉を教えるのか、言葉を覚えたことをどのように定義するのか、実験の手法に興味があり横から読んでみた。ヘレンケラーの『ウォー』ほどのユリイカ!はないんだけど、10年(?)たったら、A→B→Cはできるのに、B→Aができなかったのができるようになるあたりとか面白かった。しかしイルカの顔もおもろいけど、先生の顔もおもろいね!2016/05/04
Rootport Blindwatchmaker
1
イルカの知的能力を探る研究の紹介書。日本ではこの手の自然科学研究の本は子供向けになりがちで、ちょっと悲しい。科学好きな大人もたくさんいるはずなのに…。肝心の本の内容は、研究結果の要点を分かりやすく紹介しており、めちゃくちゃ面白い。イルカが「A=BならばB=A」「A=B、B=CならばA=C」といった基本的な論理能力を持っていると分かるだけでもワクワクするのに、それを実証する実験の設計も巧みでため息が漏れる。「知りたい!」は人間の根源的欲求の一つだ。それを追求する著者の姿には感情移入せずにはいられない。2018/05/18