内容説明
徳川家康は名君? それとも迷君??戦国時代、最高の結束力を誇ったといわれる「三河武士団」。けれど、家康も、家臣たちも、胸の内にはいろんなことが渦巻いていた――。石川数正、大久保忠隣、蜂屋半之丞、奥平九八郎(貞昌)、松平家忠、ウイリアム・アダムスといった有名無名の家臣たちを主人公に、組織に生きる男たちの“ホンネ”と“タテマエ”を描きながら、彼らの目を通すことで家康の意外な素顔を浮き彫りにしていく。『あるじは信長』『あるじは秀吉』に続く「あるじシリーズ」第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
49
家康の家臣たちを主人公にした短編集です。有名無名の家臣たちの本音と建前から家康の意外な一面を見れたのが面白かったです。2022/07/17
ウィズ
19
いくら忠実に仕えても報われないということは、今の世の中にもよくある出来事です。最後の大久保忠隣の話は泣けました。2014/11/16
maito/まいと
16
あるじシリーズ家康編。最終的には天下を平定した家康だけど、彼に仕えた家臣達が変化に対応できなかったわけではなかった。そんな家臣達の生き様は、数百年前の方々とも思えない親近感(苦笑)特に松平家忠の話はしんみりした。彼のような田舎の平穏な暮らしを望んでいた武将もいたはずだよなあ(実は家康は松平親族との距離感に苦慮していた史実要素もきちんと織り込まれている)大きな世の中の変革ばかりに後世の僕たちは目を向けがちだけど、そこで僕らに近い目線で生きてきた人がいることを思い出させる名作シリーズだった~2014/07/22
リュウジ
11
★4 7つの短編、7人の主人公。一言で感想をいうと「部下はつらいよ」。いずれも天才家康を頭に頂き&相対する、役員クラス、課長レベル、元同僚、海外から赴任してきた社員、さらには子会社の社長のような人たちの生きざま。7人の主人公、みんなそれぞれ立ち位置が違う。天下人になろうとする家康の顔色を伺う人、振り回される人、裏切られる人。ひとつの話が50ページあるかないかのお話なのに、無茶苦茶濃厚。人望や能力があっても、到底家康には及ぶわけはなく、いたって普通の人物として描いているので、感情移入しながら楽しめました。 2019/07/04
sin
8
あるじシリーズの最後は家康。 家康の家臣でもとくに有名じゃない家臣ばかり収録されてました。 徳川の商人ぐらいの認識だった茶屋四郎次郎 奥平九八郎(長篠城の城主) 松平家忠・・・これは誰? イギリス人の三浦按針、失脚した後、お爺になってる大久保忠隣など。 かなりマニアックな人選になっています。2014/08/29
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