NHKブックス<br> 「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学

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NHKブックス
「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学

  • 著者名:苫野一徳
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • NHK出版(2015/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140912188

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内容説明

「自由」の実感なくして、「幸福」はない。
では、どうすれば「自由」を実感できるか?

「どう生きようがあなたの自由だ」と言われて育った私たちは今、自由なんかないとか、自由よりも安定が大事とか、自らに言い聞かせて生きている。本当にそう言えるのか。これまで無数の議論が交わされてきた「自由」を、ヘーゲルをもとに真正面から考え直し、自由を実現できる社会の「条件」を問う。気鋭の教育哲学者による書き下ろし。

[内 容]
はじめに
序章 「自由」に代わるもの?
第1部 「自由」の本質
 第一章:「本質」とは何か
 第二章:「自由」のイメージを解体する
 第三章:「自由」とは何か
 第四章:現代政治哲学の難点
第2部 「自由」の条件
 第五章 どうすれば「自由」を感じられるか
 第六章 どうすれば「自由」な社会を作れるか
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

1.3manen

28
他者尊重は、私が自由になるための最も重要な条件である(26頁)。自由の本質を消極的自由(解放としての自由)とする限り、自由の侵害(強制)をめぐる、決して決着のつかない対立に陥ってしまう(65頁)。著者はヘーゲルを引いて、自由は意志の根本規定。自由を意志するところにあるとする(77頁)。人間的欲望の本質は自由(86頁~)。公教育は個人と社会のためのもの(199頁)。見田宗介氏の交響体:自由の相互承認の原理に適う限りで、正当性を持ち、各人の自由の社会的条件と呼べる(226頁)。2015/07/03

はとむぎ

18
苫野先生 素晴らしい思考力。自由とは、「我欲する」と「我なしうる」との一致の実感、あるいはその可能性の実感。自由とは、人間の根本欲求。そして自由は他者との相互承認によってのみ達成される。それを獲得するために、人類は他者と戦ってきた。でも相互承認である限り、戦いは不自由を生んでしまう。自由からポスト資本主義まで思考しているスゴ本でした!自分の思考にも是非取り入れて、コミュニケーションの質をあげていきたい。2022/04/05

江口 浩平@教育委員会

14
【哲学】kindleにて読了。熊本大学の苫野一徳教授の初の哲学書とのこと。古今東西の自由論を分かりやすく取り上げてくれていて入門書として良かったので、読了後は画像がスクショだらけになった。(笑)現象学的に考えることの良さ、自由は欲望と能力の間の不均衡をどう埋めるかで達成できること、法と教育と福祉が揃っていてこそ全ての人に自由を保障できることなど、他の苫野教授の本で読んでいたことの復習になった。ここからは自由の相互承認についてもっと勉強していこうと思う。2025/10/23

りょうみや

14
苫野氏の本は何冊か読んで、今回も楽しんで読めたのだが、自由とその実現について、そしてその導出は前書の「どのような教育がよい教育か」に全て含まれており、復習にはなったが目新しさはない。著者のキーワードは「自由の相互承認」。2018/05/10

Mijas

9
人間は「不自由」な状態を「運命」だと見てしまうが、そうではなくて「思考」を通して「自由」を克服できるという。どうしたら自由に生きられるのかという問いは、私も常日頃持っているので、著者の解答に共感できた。自由といっても法の下での自由であり、自由の相互承認ができる社会・世界の構築を示唆していたと思う。自由のない社会、不自由を強いられている社会や国が現実に沢山あるわけだから、自由というものが如何に価値あるものかを再確認できた。2015/01/30

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