金魚鉢の夏

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金魚鉢の夏

  • 著者名:樋口有介
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 新潮社(2014/12発売)
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  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103358916

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内容説明

社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、孫娘の女子大生・愛芽と共に、老婆の死亡事故が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死のはずが、閉鎖的でクセのある施設の人々と接するうち幸祐の勘が騒ぎだして……スモールタウン・ミステリの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

60
人間というのは結局プログラムされたようにしか生きられない。全体的な印象として残る言葉。ミステリと謳われてますが、内容はちょっと荒っぽ過ぎな感。近未来の日本事情を背景の物語ですが、この設定ならもう少し違った展開を期待したのですが。作中の殺人に手を染めてしまった二人の行く末が不安で仕方がありません。この点をスルーしてしまっていることに違和感。成長とともに苦しむのでしょうね。ミステリとしてよりノスタルジーとしての価値を見出して読了、こんな感じです。こういうジージ・年寄りになってみたいという願望も含めて。2014/07/27

Yuna Ioki☆

59
620-229-16 樋口有介作品初読み。救いが有りそうでない感じ。私は韓国朝鮮にさほど興味がない(特に芸能界、ただし主張がまともでないなと思うことは多々あり)が嫌韓と言うほどでもないのですが、作者は嫌韓嫌中なんだろうなあ。。。刑務所は最悪で死ぬより辛い生活が待っている社会だと犯罪者が減るだろうなというのは同意かな。2014/07/19

そら

50
面白かったです。気楽に読める、近未来+連続殺人ミステリー。刑務所の代わりに島流し、生活保護の代わりに貧困層の施設、北朝鮮と中国からの軍事攻撃、、、。架空だけど十分に起こりえることばかりでリアルでした。いろんな事件や出来事が最後に全て繋がるのかなと思ってたらそうでもなく、そこはちょっと「あれ?」と思ったけれど、そこもリアリティーがあるかなと思います。最後まで、結末が予想できませんでした。2021/03/25

いつでも母さん

46
不思議感が一杯の本だった。多分、お初の作家さん。ありそうでありそうな・・近未来の日本なの?(汗)夜宵所長がもっと悪に絡んでるのかと思ったが肩すかし(笑)が、その関係ってどうなのよ?ってか、どうなのよ?って人が多過ぎる。最後、蛍子はあのままで良いの?そして、そして、ラストのテレビ・・本当にありそうで怖いわ。2015/01/24

nemuro

45
2009年1月に登録。その読了本1328冊(2021年12月10日現在)の「著者グラフ・全期間」から(個人的)ベスト10を拾ってみた。下から、⑩小路幸也・今野敏・松田奈緒子(13冊)、⑨逢坂剛(14冊)、⑧大倉崇裕(15冊)、⑥川上弘美・松岡圭祐(16冊)、③村上春樹・米澤穂信・若竹七海(17冊)、②太田忠司(18冊)、そして断トツで樋口有介(26冊・20作品)。大好きな“永遠の38歳”・柚木草平のシリーズ、中でも『彼女はたぶん魔法を使う』は幾度となく。著者の逝去を知り、図書館からの数少ない未読本である。2021/12/11

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