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内容説明
イギリスとアメリカが互いの音楽を「洋楽」として受容し、進化、統合させて現在のロックが生まれるまでを明快に説く。ミュージシャンの歴史的位置づけもわかるロックファン必読の書! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
35
初めて買ったLPレコードはオーテイス・レデイング「ドック・オブ・ザ・ベイ」(1968年)。そこから50年オーバー。今やその楽曲をスポテイファイで聞きながらのコメントが入力できる。毎日のウオーキングは1万曲以上登録のウオークマンが必需品。趣味の音楽環境は当時から見ると夢の世界。今さら「ロックの歴史」でもなかろうとの本書だが案に相違、楽曲や個々のミュージシャンの知識だけではないロック史の大きな流れが掴めたところや、歴史的名盤に対するミュージシャン・コメント、知らなかったビックリが多数で思わぬ拾いもの読書。2024/06/17
雲をみるひと
28
ロックミュージックを60年代のUKで成立したものとして、主要な出来事を年代順に解説したもの。60年代の記載が大半だが、前後の時代にも触れられていて、また、ビートルズ、ストーンズ、レッドツェッペリンなど主要なグループについては詳しく触れられている。個人的には音楽を理屈っぽく考えたことはないが、黒人ギタリストたちやボブディランなどのUSのプレーヤーとの関係や当時の時代背景も踏まえて解説されていて参考になった。2022/11/13
akihiko810/アカウント移行中
24
英を中心としたロック史。印象度A この手のロック史はチャック・ベリーから始まるのが定説だが、本書ではアメリカの「ロックンロール」とイギリスの「ロック」を明確に分けていて、ロックの始まりを英のクリフ・リチャード&シャドウズと定義している。ビートルズ、ストーンズ、ディラン、ジミヘンと有名どころに章を割いていて、それだけでなくロック史的に鑑みられることの少ない、ヤードバーズ、ザ・バンド、レオン・ラッセルのロック史上の重大な役割を指摘している。ロックに興味ある人は面白く読める良書2021/07/28
佐島楓
21
主に1960年代から70年代にかけてのイギリス・ロック史。この時代が懐かしい方、ビートルズやボブ・ディランといったミュージシャンに思い入れがある方なら楽しめると思う。2014/10/01
TSUBASA
18
1954年、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」によって大衆音楽として姿を見せたロック。その歴史は米と英の間を輸出入が繰り返されるにつれ進化を遂げた音楽だった。まず、題名が不適切。『ロックの黎明期』とでもすべき。確かに60年代はロックが1年ごとに姿形を変え、成熟していった時代で面白いのはわかるが、70年代以降のロックシーンをまるっきり無視とはいただけない。例えるなら日本史の授業と称して戦国時代しか学ばないようなもの。興味深いんだけどさ。なお、多少60年代ロックシーンを知ってないと楽しめないかも。2014/08/31