内容説明
作家生活35年にして文学賞を受賞した竜ヶ崎肇(りゅうがさきはじめ)は喜んでいた。ところが授賞式直前、盗作を仄(ほの)めかす女性に呼び出されホテルの一室に赴くと、なんと彼女は死の間際! 慌ててその場を去る肇だが、目の前で愛車が爆発! やむをえず、新人編集者・あかりの危うい運転で会場に向かうハメに。同乗者は銃を持った指名手配中の殺人犯! 授賞式には無事間に合うのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
62
久々に赤川次郎を手にしたら一気読み。停滞する瞬間がまったくなく、ひたすら展開するし文章が簡潔なので止まらなくなる。主人公の作家、編集の女の子、指名手配犯の三人にチーム感が出てきて掛け合いを始めると、ユーモアが効いて可笑しい。終盤パタパタと折り畳むように、物語がまとまっていく様は気持ちが良い。作家と読者について誠実なことを訴えてくる姿勢も好感。作品に善意が漂ってますな。無理無理な展開があったようにも思うがノリで読ませる。ポケベルで呼ばれて公衆電話をかけるとか、携帯がまだ珍しいとか時代を感じる部分もあった。2017/07/27
coco夏ko10角
22
いつも以上にスピーディに楽しく進んでいく。途中ちゃんと伏線があったりうまく繋がっていったりと、著者のノンシリーズ作品では結構レベル高くて面白かった。2014/07/17
☆初音☆
13
作家人生で初めての授賞式の当日、竜ヶ崎は色んな事件に巻き込まれ、バタバタの1日に。果たして授賞式には間に合うのか?新人編集者のあかりが面白かった!2019/10/23
ゆき太
11
偶然と偶然が重なって少しずつ発生したずれがさらなる事件を巻き起こす!?赤川次郎さんらしさが溢れるユーモア・サスペンス。さくさく読めるのでちょっとした暇つぶしに読むのもいいと思います。あかりちゃんの機転がぶっ飛び過ぎてて可愛かった(笑)2014/08/16
鍵ちゃん
9
作家生活35年にして文学賞を受賞した竜ヶ崎肇は喜んでいた。ところが、授賞式直前盗作を仄めかす女性に呼び出されホテルの一室に赴くと、なんと彼女は死の間際!慌ててその場を立ち去る肇だが、目の前で愛車が爆発!やむを得ず新人編集者あかりの危ない運転で会場に向かうハメに。同乗者は銃を持った指名手配中の殺人犯!授賞式には無事間に合うのか!2021/01/08