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内容説明
3世紀を超える歴史のなか、初めて迎えた
外国人総裁マーク・カーニー氏のもと、
イングランド銀行の政策運営はどう変わる!?
◆マネーサプライ・ターゲティングと為替ターゲティングの失敗を経て導入されたインフレーション・ターゲティングや、中央銀行の独立性、1997年の銀行監督権限喪失(金融サービス機構=FSA体制)を考察。
◆2006年5月に採用した新金融調節方式(完全後積み方式の準備預金制度)につき、近年の非伝統的・非正統的な金融政策・調節と対比しつつ、その重要性と特異性、とりわけ量的緩和が不可能な制度設計を検証。
◆2007年のノーザンロック危機によって危機モードに突入後、2009年から導入した量的緩和政策について、日本銀行の金融政策と比較しながら概要・理由・効果・課題を詳説。
◆金融危機後の金融規制体系変更(FSA体制の解体)とBOEの機能強化、量的緩和政策の弊害(マネタイゼーション)や出口政策の方向性など、カーニー体制下の政策運営を概観し、今後を大胆に予想する。
金融論のサブテキスト、ビジネスパーソンのための教養書「世界の中央銀行」シリーズ第1弾!
目次
序章 イングランド銀行とシティ
第1章 インフレーション・ターゲティング、独立性の獲得およびFSA体制
第2章 平時の金融政策・調節の姿
第3章 世界金融危機とイングランド銀行の対応
第4章 イギリスと日本の量的緩和政策
終章 新総裁体制の変化は