内容説明
たとえ大富豪でも、
失った小さな命までは取り戻せない。
夫の家を出て2年、レクシーはようやく心の傷も癒えて、
宝飾デザイナーとして自立の道を歩み始めていた。
そんな矢先、別居中の夫ゼノンが突然彼女の前に現れる。
彼女の弟が多額の借金を抱え、ゼノンに泣きついてきたというのだ。
「僕が善意だけで君の弟を助けるとでも思うのか？」
以前と変わらぬ端整な顔に不敵な笑みを浮かべたゼノンの言葉に、
レクシーは身を震わせた。やはり彼は変わっていない。
二度目の流産のあと、傷ついた妻を冷たく拒絶したあの日から……。
ゼノンは厳しく告げた。「君には妻として戻ってもらう」
いったい彼は私をどうするつもり？ レクシーの心は乱れた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃろ
6
★★★☆☆夫婦再生モノ。ギリシア人の夫と別居中のヒロイン。2度の流産、実業家の夫の不在と喪失感に耐えられず家を出る。ヒーローはHQ の一般的なギリシア人ヒーローよりは優しいしヒロインを愛している。その気持ちがなかなかヒロインに伝わらず少し可哀想でした。2017/01/05
akiyuki_1717
1
ヒロインがそこまで思いやる値があるほどのヒーローとは思えなかった。新婚時代も釣った魚に何やら状態で、妻が二度目の流産をしても慰めもせず、寝室まで別にして避けておいて、別居して二年も経ってから、どうやって慰めればよかったのか、分からなかったと言い訳する始末。しかし、別れた理由が彼を愛していたからこそという、終盤に思いもかけない事実があったところが、面白かったんだけど、結局ヒーローは中途半端にヒロインを離しちゃうところが、逆戻りしちゃうの？っとがっくりだった。2014/09/08
