ディスカヴァー携書<br> 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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ディスカヴァー携書
「筋肉」よりも「骨」を使え!

  • ISBN:9784799314913

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内容説明

武術研究の第一人者・甲野善紀とスポーツトレーニングの革命児・松村卓による、かつてない革新的な「身体の使い方」を提唱する対談。

古武術の世界から日本人の身体性について発言してきた甲野氏と、
元陸上100メートルのスプリンターで「骨ストレッチ」を開発し短距離の
若きホープ桐生選手の指導で知られる松村氏が、
日本人が伝統的な身体の使い方を失っていることに
警告を発するとともに、誰でも実践できる、
心地よく楽な身体の使い方を指南する。

甲野氏は、スポーツの常識である「筋力に頼った身体の使い方」に疑問を投げかけ、「無駄な力を使わずに最大限の効果を引き出す、日本古来の武術の身体操法」について研究してきた。
身長168センチ、体重60キロほどの体格ながら、一流の柔道家の技を難なくかわしたり、ラグビー選手のタックルを苦もなくかわしたり、真剣を竹刀より速く変化させたり……現代武道やスポーツの常識では考えられない動きを見せることができる。

甲野氏の技法にヒントを得て独自に展開させたのが、「骨ストレッチ」というメソッドを開発した松村氏だ。もとは陸上100メートルのスプリンターとして自己最高10秒2の記録を残すなど活躍し、トレーナーに転身。ケガの絶えなかったトレーニング法を根本から見直し、「筋肉」ではなく「骨」の動きを重視したメソッドを指導している。このメソッドを取り入れている一人が、陸上100メートルで10秒01の記録を持つ桐生祥秀選手だ。

腕力を使って力づくでねじ伏せようとするより、コツ(骨)をつかみ、無駄な力を極力使わないほうがいい結果が出せる。

このように二人は言う。目に見えるわかりやすいもの(=筋肉)を動かすには、目に見えない、とらえ難いもの(=骨)の活用が必要なのである。
身体を鍛えるために「腹筋」を欠かさない……もしかしたら、こんな当たり前のようになっている習慣の中に、生き方を不自由にさせている原因があるのかもしれない。

二人の対談を通じてこうした束縛に気づき、「発想を変えることで、もっと自由な生き方ができる!」という希望を感じていただきたい。

目次

第1章 常識を根本から疑ってみる
第2章 ここ一番の力をいかに出すか
第3章 窮屈な社会で自由に生きる
第4章 日本人の潜在能力を取り戻す
第5章 スポーツから日本が変わる時
第6章 イメージを力に変えるコツ
第7章 気骨のある自分になるために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

150
桐生祥秀が行っている「骨ストレッチ」に興味があって、手にした本だが、”目からウロコ”、の新理論にびっくり。ウサイン・ボルトが驚異的世界新の9秒58で走れたのも、脊椎側彎症の持病のおかげ(?)かもしれない、という指摘は新鮮。筋肉増強、パワー一辺倒の、これまでのアスリートの鍛え方に、疑問を呈する視点に共感が持てた。2023/08/23

MI

102
運動には腹筋がマストだが、筋肉を鍛えるほど硬くなりいい結果を生まない。本書は骨をつかみ、筋肉をほぐすことでいい結果ができる。陸上の桐生選手も著者の方法で100m9秒台を走ることができた。アスリートに大切なことは「考えないこと」競技に没頭して、ゾーンに入ることが必要。頭上から糸でピンと吊られたような「軸のある立ち方」と指導されるが、このやり方は身体全体が緊張してしまい、体幹の重さが活用できない。頭の重さで背骨に刺激を入れて、自在に動かせる状態を作る。体幹を動かしやすくすると内臓の重さで重心も安定する。2023/07/14

きみたけ

92
目からウロコというか、にわかには信じがたい内容ですが興味が湧きました。著者は、日本古来の武術の身体操法を古伝書と実技の両面から研究している甲野善紀先生と、元陸上選手でスポーツトレーナーの松村卓先生。筋肉至上主義の元アスリートが怪我を機会に「骨ストレッチ」を考案した松村先生と、師匠にあたる甲野先生との対談本。2014年発刊。筋力アップするとパワーがついて強くなった感覚が得られるが、筋肉を動かす骨の活用の方がより重要であると説きます。陸上、剣道だけでなく、多くのスポーツにも応用可能、健康にも役立つとのこと。2023/12/17

mura_ユル活動

82
体の使い方。今までの概念を変える。鎧を着ると重さを感じず、思ったより動きやすい、それはあるところを制御し、体幹の力をつなげる仕組み。骨を使えば楽に動け、疲れが残らない。筋肉のストレッチはパフォーマンスを低下させる。リオオリンピックの男子リレー桐生選手を指導。メンタルをトレーニングするという間違った発想。昔に学ぶ「温故知新」の時代が来る、そうです。骨身に沁みました。2016/12/14

tatsuya

59
面白い。心と体はつながっている。自分の感覚から導き出されたものを育てるという発想が最も大切。指導者はこういう視点で見る能力が必要だと思う。だけど、このようなことを教えてくれる指導者はほとんどいない。2016/09/19

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