内容説明
織田信長、武田信玄、上杉謙信等、群雄割拠の世にあって「極楽とんぼ」と揶揄されながら、齢70まで生き延びた武将・小笠原長時の、常識はずれの処世術。負け続けた男が最後に得た真実とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
94
信州の松本平を本拠地とした小笠原長時の生涯が描かれているのだが、その割には短い気がする。 いくつか省略した感じで、特に、糾法の極意に辿り着いたと言われてもなにがどうなったのか? そのため感情移入できない。 ただ、最後の意外な展開にはびっくりさせられる。 これがあったからこの話を書いたのかも。 とはいえ、戦国の世にこのような人物がいたことが、極楽とんぼと呼ばれしぶとく生き残った人物がいた事がいたということが驚きだった。 2020/04/28
あかんべ
8
題名とイラストから、のぼうの城みたいな、のほほんとした物語を想像したが、負け続ける小笠原長時の物語。だまされ、裏切られ逃げる男。途中暗い気持ちになって放り出そうかなと思うくらいつらかった。長時の最後には驚いたが、小笠原諸島はここからってのにはもっと驚いた。2014/07/08
mushoku2006
4
読んでいて複雑な気分になりました。 弱い戦国大名なんてものに、いかほどの価値があったのだろう?という思いと、 そういう存在であったからこそ、会得するものがあり、 それが今に至るまで伝えられたということも高く評価すべきではないか?という思いが、 入り混じって、中々整理できかねています。 どうしても勝った者を、あるいは負けたにしても壮絶に闘った者を、 私も称えるような気持ちで戦国期の歴史小説を読んでしまうんですが、 それは偏った価値観なのかもしれないなあ・・・・・・。2014/07/03
ばかもんのパパ
1
表紙絵を見て勝手なイメージで選びましたが、中身は表紙絵とかなりのギャップがある暗さというか、重さ? しかし、いつの間にかのめり込んで、読みふけった作品でした。2019/01/10
まー
0
礼節を重んじる小笠原家の殿様のお話。こう言えば聞こえはいいが、実際は負けて逃げ回ってばかりのダメダメ殿様。城も終われよその領地に間借りして生き長らえる。それも70歳近くまで。極楽トンボとみんなに馬鹿にされて生き続ける人生。私個人的にはあまり尊敬できないかなあと。でもこんな殿様もいたんだなということで納得。2014/06/28
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