ミッキーは谷中で六時三十分

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ミッキーは谷中で六時三十分

  • 著者名:片岡義男【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2014/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062187442

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内容説明

ふと入った喫茶店で突然、独身の娘のおまけつきで喫茶店をやらないかと誘われた柴田は……!?(「ミッキーは谷中で六時三十分」)。翻訳家の西野は打ち合わせの時も、建て替えの相談の後も、母が亡くなった日も、いつもの店でコーヒーを飲んだ(「タリーズで座っていよう」)。東京の街を舞台に記憶と言葉、男と女を描いた魅惑の7篇。今こそ片岡義男を読むべき時であることを印象づける、鮮やかに研ぎ澄まされた作品集です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mishima

42
かわいい皮肉をユーモアに包んで。クスッと笑ってみて。深刻ぶるなんてナンセンス。言葉を自由に広げて。マッカランをすすりながら。スキップでもしてみる?キスにはまだ早い?挨拶がてら頬にでも。問われてもまっすぐには答えないの。ひねって、ころがして、首ひねって。マーブルをはじくみたいに。炭酸がプツプツとグラスの中ではじくのを。ながめてたふり。なあんて、君をチラチラみてた。白状するとね。膝丈のスカートのフレアーが舞って君はさながら、蝶に見えたりもして。白アゲハ。捕まえてもいい?コーヒーでも、まず、のみにいく?2019/07/16

wonderhoney

34
みんなコーヒーを飲む。とても穏やかな文章で、日常からちょこっとはみ出た場面。ほんとにちょっとだけ非日常。偶然が偶然を呼んで。もしくは、自分で呼んできてたり?? のんびり、でも、ちょっとひっかかる。そんな物語でした。2016/08/17

おいしゃん

25
初読み作家。古風でまわりくどい書き方に、表題作でもある一つ目はある意味新鮮に読めたが、それ以降はそれ以上の感想も浮かばず…。2020/12/17

ほほほ

24
7つの短編集。『ミッキーは谷中で六時三十分/三人ゆかり高円寺/酔いざめの三軒茶屋/お隣のかたからです/タリーズで座っていよう/吉祥寺ではコーヒーを飲まない/例外のほうが好き』自立した自由な大人たちの東京散歩物語。コーヒーは絶対に欠かせない。自分らしささえ確立していれば、どんな偶然だって必然になりうるんだな、と思いました。目を疑うようなシュールな会話や出来事もちらほら。サザエさんやウルトラマンのお話、カレーのお話などは読めて嬉しかった。楽しめました。2015/06/11

onasu

24
タイトルに惹かれて、久々に片岡さん。それでも読み出してすぐに、やっぱりこの方の作品だ、なんて思うのは一定の年齢以上か。あえて言えば、登場人物が幾分歳を取ったよう。  「谷中で〜」は、表題にして巻頭の一編。例によって、このやり取りないよな、それに中々谷中に行かないし、とは言わずもがな。他には、世田谷区内、小田急線沿線を舞台にしたものが多い。お住まいがこの辺りなのか。最近も行ったところなので、街の風景が浮かんできて楽しませてもらえた。  何らかの合間に一編ずつ、気がついたら残りわずか、何て読み方もいいかも。2014/10/22

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