内容説明
「自分を好きになれない」
「人の目が気になる」
「他人とうまく付き合えない」
「病気や死が怖い」
…その悩み、アドラー心理学を実践すると劇的に心が軽くなります。
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラー。
どんな困難に直面しても、アドラー心理学は幸福になるためのヒントを教えてくれます。誰も避けることができない「老いること」「病気になること」「死ぬこと」に対しても同様です。これらは決して人生の最後に私たちを待ち構えているのではなく、常に「生」の直下にあります。
アドラーの教えを深く理解し、実践するための1冊。
目次
第1章 アドラー心理学を理解するための基礎知識(アドラーはどんな人だったか なぜライフスタイルを変えるのか)
第2章 幸福に生きるための自分との向き合い方(幸福とライフスタイル 自分のこと、好きですか ほか)
第3章 幸福に生きるための他の人との向き合い方(他の人をどう見るか 自己中心性からの脱却 ほか)
第4章 老い、病気、死との向き合い方(老いの自覚がもたらすもの 再び所属感について ほか)
第5章 毎日の中にある、幸福になるための発見(ふと足を止めて 永遠を見据えて ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
82
「嫌われる勇気」の岸見先生の本。アドラー心理学については、今度もいろいろ学んでいきたいな。2015/08/19
KAKAPO
41
この本のタイトルには、“入門”という言葉があり易しい文章で書かれていますが、アドラー心理学について理解したいと思っている初心者にとってはレベルが高く、少なくとも事前に『嫌われる勇気』だけは読んでおきたい、願わくば岸見一郎先生のご専門である哲学の入門書も幾つか読んでおいた方が良いのではないでしょうか(・・?。しかしながら、何度も繰り返される贅肉をそぎ落とした内容は、すべてに蛍光ペンで線を引きたくなるほど磨き抜かれたもので、永遠に悩み続けるオジサンにとっては、まさに聖書と言っても言い過ぎではないと思いました。2016/11/20
ぱんにゃー
41
『過去に原因があるのではない(原因論)。すべてのことは、自分で決めている(目的論)。 過去にある原因を変えることはできない。しかし、未来にある目的は必ず変えることができる。』 /そうか! A:タイムマシーンを開発する。B:考え方を見直す。 AB開発期間の問題ですね(←ちょっと違うだろ) A:生きているうちは無理そう B:年齢の半分の年数で可能 (コ)2014/07/04
saga
31
著者の「アドラー心理学入門」を読んで以来その虜になったとも言え、本書も購入しようと思ったのだが、アドラーの教えの他に様々なテーマと諸賢人の教えなどを引くことで総花的な印象を否めず、なかなか自分の中に入ってこなかった。「嫌われる勇気」を積読なので、評価はその読了後にとっておこう。2014/06/30
anco
15
アドラー心理学について。すべてのことは、自分で決めている。過去に原因があるのではない。未来にある目的は必ず変えることができる。人と関わらないでおこうという決心を翻さない限り、今の自分を肯定的に見られるようにはならない。自分のことを好きになり、人との関係の中に進んで入っていこうとしなければ、何も起こらない。ありのままの自分でいるとは、人の自分についてのイメージから自由になるということ。自分に価値があると思えるときにだけ、勇気を持てる。自分の価値は他者への貢献から得られる。自分にとって喜びであるということ。2016/04/04