出版産業の変貌を追う

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出版産業の変貌を追う

  • 著者名:星野渉
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/09発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787233776

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内容説明

ドラスティックに変貌する出版業界に伴走して専門紙で問題点を指摘し、マーケティングと流通に対する大胆な発言で刺激を与えているこの10年の思考の束。出版を「産業」として冷静に分析しながら、「本」への思いと業界への探求心が行間からにじみ出る出版論。

目次

はじめに

第1章 出版という産業
 1 「出版不況」の正体とは――雑誌メディアの低迷とデジタル技術の影響
 2 不況の大手出版社を支える「その他」部門とは何か

第2章 出版流通・販売の変化
 1 デジタル技術が変える出版流通
 2 取次システムの変容と書店の今後
 3 書店が抱えるリスクと将来展望
 4 デジタル化でみえてきた書店の役割
 5 “街の本屋”の復活をめざすモデル書店

第3章 闘うアメリカの独立系書店
 1 アメリカの書店組合ABAのマーケティング戦略
 2 アメリカ最大の独立系書店パウエルズのビジネスモデル

第4章 いよいよ本格化する電子出版
 1 電子書籍元年とは何だったのか
 2 デジタル化で広がる出版の契約
 3 日本ではなぜ学術書の電子化が進まないのか

第5章 海外の出版事情と日本の国際化
 1 海外に広がる日本の出版コンテンツ――にわかに活気づく出版社の版権ビジネス
 2 アメリカで拡大するマンガ市場――ルポ 成長急なアメリカ“MANGA”市場
 3 ドイツの出版業界が描く将来像「五十五のテーゼ」
 4 中小書店の世界組織――ニューヨークのブックエキスポで聞いた話
 5 海外に打って出る韓国出版社――国内市場の縮小傾向で日本はどうする
 6 東京国際ブックフェアの成り立ちと今後
 7 「出展者」が増え、「出版社」が減るTIBF

第6章 出版産業の課題と動向
 1 二〇〇七年の出版産業
 2 二〇〇八年の出版産業
 3 二〇〇九年の出版産業
 4 二〇一〇年の出版産業
 5 二〇一一年の出版産業
 6 二〇一二年の出版産業
 7 二〇一三年の出版産業

初出一覧

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くるた

2
再販制度と委託制度について、きちんと知りたいと思って読みましたが、大変助かりました。ここ20年くらいの出版産業の変遷がよくまとめられていて、「なんとなくはわかってるけど説明しろと言われると出てこない」私のような者にはとても為になりました。電子書籍の章は、既存の出版社・取次・書店にとって、生き残りどころか勝機と捉える可能性もありそうで安心しました。ただし本書は概説って感じなので、個別のケースについて詳しくは別の資料をあたるべしです。今後を考えるためには、これまでの流れを掴んでおかないとですね〜。2015/01/04

スマ

0
非常にためになる本なんですがいろいろかき集めてるので内容がけっこうかぶってるのと発表年が行ったり来たり…、時系列順にまとめてほしいかも2015/03/25

hyperbookcom

0
出版不況の原因はデジタルネットワークの普及により雑誌販売が激減したためだとし、その対策として本の販売ルートの改革や電子書籍の普及について述べています。2014/08/29

Yonowaaru

0
業界紙の記者である著者が見てきた出版業界の25年間の変化。主な話題はアメリカやドイツの動きや、遅々として動く電子出版で、この後の方が今となればなぜここまで盛り上がったのだろうってなる。ただ、これはこれで時代の記録。TIBFの変化や「本の学校」の動き、最後に行きつく「コミュニテイー」ってどうなったのか。論じるというよりは、業界内のことを割とママに報告する日本のよくある新聞だが、一つの見方ではある。もうちょい批判的なこと、小さい動きを書いてもよかったんじゃないかな。2021/09/11

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