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内容説明
かつてこの世界には“道具として使用される巨人が存在し、
歴史の変わり目で重要な役割を果たしていた。
その秘密の鍵は、モンゴルに隠れされているーー。
「文明」と「動力」の奏でる暗黒シンフォニー。
鬼才渾身の疑似歴史超大作!
推薦・古屋兎丸: 「とんでもない異世界っぷり。駕籠真太郎は日本のダリだ。」
2013年スペイン・バルセロナ漫画賞受賞凱旋第1作。
「ぽこぽこ」連載にお楽しみ番外篇を加筆して単行本化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほしけも
5
これまでの巨人とはまた違うタイプの巨人を描いてます。 もともと人格のない存在のため元人間であるという悲しさはないけど グロさは相変わらずです。 中国の伝説上の怪物「視肉」のごとく無限に増殖するというアイディアで またも人体を粗末にするブラックなギャグがノンストップで展開する。 それにしてもバルセロナ漫画賞とは…2014/05/17
Ex libris 毒餃子
4
ケツ型戦車サイコーッ‼︎2014/05/24
Mayuzumi
3
「モンゴル馬」という、謎の生命体に翻弄される人類を描く。実は、それは巨人の「手」なのである。手は道具として利用され、馬を初め発電装置・自動車・兵器と改良され、進化の度に人間の暴力を吸い込んでますます元気になっていく。自動車のタイヤがすべて指であるという造形もショッキングだが、壮観は戦場の描写である。少しずつ明かされていく巨人の研究成果が、戦車という鉄のグロテスクな函に収束し、さながら狂気の一大万博の様相を呈する。しかしこの失われた巨人につきまとう血塗られたロマンには、奇妙な魅惑となつかしさがある。2017/01/24
プロムナード
2
うわー、なんだか仕上がっちゃいけないものが仕上がっちゃった感じ。駕籠真太郎の精神的狂気と肉体的狂気のうち、私は前者は大好きだけど後者のエログロには結構引いちゃうんですが、こういう本を読むとやっぱり後者がなきゃなんの駕籠真太郎だよなと思う。それがまた、本書では随分洗練された形で仕上がったもんだなあと。いや、確かにキチガイっぷりに一切容赦はないんですが、読みやすいし物語になってるし、代表作のひとつになるような気がします。2014/12/30
片桐安十郎
2
歴史上の史実にSF要素を加えあたかも本当の事実であるかのように描いた作品出てくる人物1人1人が良い塩梅で狂ってて、間に織りまぜられるブラックジョークがなんとも言えないくらい面白かったです。発想自体もとても面白くよくこんな事思いつくなという事を真面目に解説されるので本当の事なんじゃないかな?と思うくらい素晴らしい出来でした。2015/04/19