純情バタフライ

著者名：熊鹿るり

太田出版（2014/11発売）

• ISBN：9784778322304

内容説明

◆信州、思春期、柔道部。
3両の私鉄しか通っていない田舎の、とある中学校。柔道に打ち込む純情素朴な少年少女にも、目覚めの季節がやってきた。
肌の触れあいや交わされる視線の意味が、少しずつ変わっていく。
汗くさくって不器用で、でも愛おしい思春期の物語。
◆新鋭・熊鹿るりが、心と体の変化に戸惑う少年少女の気持ちを描く、みずみずしい群像劇。
◆第31回太田エロティック・マンガ賞奨励賞受賞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[うさやま]

めちゃくちゃ素敵。中学校の柔道部の男の子や女の子が、匂いやおっぱいや男子の表情なんかにドキドキして心が乱れるっていうところを全部、感動的なくらい素敵な感覚に変換してる。だって、汗から立ちのぼる匂いがモンシロチョウになって画面から溢れて、飛び立っていくんだから！　他の読み切りも、言葉にできない思いをつかまえててすごく良くて、出会えて良かったと思った本。

2018/06/05

[うにやま=ゆぅ]

★★★☆☆ 柔道部の面々を同時系列でそれぞれの視点からみた話。気になる娘の汗の匂いがモンシロチョウになる斬新な描写が思春期臭をうまく表現している。他短編も閉所恐怖症と隙間好きのカップルとフェチっ気たっぷりな1冊。

2015/10/03