内容説明
かつての地球に、本当にこんな奴らがいた! 10mに迫る地上生のナマケモノ、1mもあった歩くフクロウ、現生人類が滅ぼした人類など、人類が遭遇した驚異の動物を迫力のイラストでたどる5万年の生物史。知的ロマンをかきたてる氷河期のモンスター大集結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
43
図書館内で読了(4)絶滅した動物を主に地域ごとにまとめた本。名前も初めて知るような動物が多かったけど最終章の近代になって絶滅したものはかなり知っていたかも。つい最近読んだ伊坂幸太郎さんの「オーデュボンの祈り」に出てくる旅行バトは一番最後に載ってた。今も大きな動物はたくさんいるけど昔は全体的に体のサイズが大きい動物が多かったんだなと感じ、人間の進出や狩猟が絶滅に大きな影響を与えた他に、気候の変動でその大きな体を維持する餌が摂れなくなったこともあるだろうと思った。2015/01/31
ちさと
25
「あと200年あまりですべての動物の抹殺が終了し、すべて人体に作り替えられる」という記述で本書は終わります。学術的な検証や人道的な動物の救済論は一切なく、昔の巨大動物たちをイラストと共に紹介した図鑑的な本でした。内容は冒頭からなんとな~く、信憑性に欠けるなという印象を抱きました。大昔の大型動物を知る機械になったし、著者の自由研究を鑑賞する気分で読了。1メートルもあった地上性肉食「フクロウ·オルニメガロニクス」のイラストがとっても上手。2019/01/16
uD
22
「わくわく」→「大丈夫かな?」→「…」 前半はじっくり、後半はさらっと。『サピエンス全史』のような導入に高揚したのも束の間、あまりに信憑性のない記述が多く、?を細めながら読むこととなりました。 ポジティブに「様々な動物種を知るきっかけになった」と考えることにしましょう。 解説文や持論はともかく、あ、絵がお上手だなって思いました。 プロコプトドン・ゴリアはまさしく人面カンガルーでおぞましいですし、ゲニオルニス ・ニュートニの飛ぶ気が全くない短い翼はティラノサウルスを彷彿とさせます。 鉛筆で書いたんですか?2019/01/15
ヨクト
16
イラストで振り返る絶滅動物の痕跡。本書は特に体格の大きな動物たちを紹介。それぞれの紹介文もあり。よく知られるところでは、サーベルタイガーやマンモスといったところだろうか。他の大きな動物たちの、その大きさが規格外すぎる。体長5mを超えるナマケモノ、コモドオオトカゲの倍ほどあるトカゲ、3mの陸上カメ、こわいこわい。そしてその動物達の絶滅理由が「人間による狩猟」の多いこと多いこと。本書で一番驚かされた動物は地上性のフクロウである。イラストのせいか、なんか違和感しかない。2014/06/28
三森紘子
5
気になるとこだけ拾い読み。ダントツでかっこよかったのは肉食フクロウのオルニメガロニクス・オテロイさんだった(さん付けしたくなるかっこよさ)。クラウザーさんみたいなノリで讃えたくなる。2015/08/07