内容説明
小森は最近、何をするにも体が重くメシもマズイ。会社の部下は言うことを聞かず、金は貯まらないのにストレスばかりが溜まっている。そんなある日、通勤電車で他人に迷惑をかける女を見かけ、小森はそいつを殺す。するとどうだろう。活力が湧いてきたのだ。2008年に映画化され、熱狂的なファンを生んだ作品が、装いを新たに登場。『都立水商!』『史上最高の内閣』の著者が描く、ブラックユーモア小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
38
味気ない日々を繰り返すサラリーマンが、周りに迷惑な人を殺ってみたら活力を取り戻した話。 これという結論が出る結末ではなかったけど、不謹慎全開のブラックコメディで面白かったです。行動の根底である駅員の話が良くできていて、K・S・Cがすごくまっとうな会な気がしてくるのが怖い。 これ映画化したっていうのが信じられないなぁ。今なら怒られそう。 対人ストレスが多いそこのあなた、犯罪に手を染める前にこれを読んで溜飲を下げて下さい♪2021/06/15
momi
26
「史上最強の内閣」の作家さんです!!あの作品はとても面白かったので今回も相当期待しました。映画の原作なのですね!普通の会社員の男が、ある日他人に迷惑をかけている女を殺してしまう…。その瞬間から退屈な毎日から活力が湧き、自分のまわりの世界が変わる。気分すっきり!!毎日が楽しくて仕方ない!!気がつけばサークル活動の規模から、どんどん信者が増え、さえない中年男が教祖様になっていくという…。ブラックユーモア小説!!暴走した正義感で次から次へと人殺し…笑えないな…と思いました。期待ハズレです。2014/05/19
keith
21
普通のサラリーマン小森が、鉄道で迷惑をかける女を殺したことをきっかけに、次々と迷惑な人間を殺す。それが次第に周りの人間を巻き込んで小森生活向上クラブの会長に祭り上げられる。シリアスな話ではなくてブラックユーモアです。2020/12/27
祐
20
最終的にどうなるんだろう?と思いながら読んでたらあっさり終わってしまった。正義ってなんなんでしょーね。2017/06/14
ひつじ
10
いやいやいや、ブラックもここまで来たら逆に清々しい!とさえ思える。これがジョークに思えない子供は読んではいけない笑。映像化したら、とたんにつまらなくなるだろうが、妄想としては思わず苦笑いしてしまうほど!かつての筒井康隆さんを少し思い出しました。2014/06/06