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内容説明
シリーズ第一巻『分析哲学入門』では、「ある」とか「知っている」とはどういうことか分析哲学的に考える面白さを紹介。第二弾「中級編」(『意味・真理・存在』)では、パットナムの双子地球など、有名な議論をたのしく解説。そしていよいよ今回の「上級編」は、題名も『神から可能世界へ』。「存在論的論証」と呼ばれる神の存在証明の議論を起点に、世界の現代哲学のホットなトピックである可能世界論へ。充実のシリーズ完結編。(講談社選書メチエ)
目次
第1章 関係論(性質と関係 関係の性質 ほか)
第2章 存在論的論証(神の概念 存在論的論証の概観 ほか)
第3章 可能世界(時間論理 様相論理 ほか)
第4章 存在論的論証―現実主義(現実主義 不可能個体 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
evifrei
13
分析哲学入門シリーズの中で最もエキサイティングな一冊。上級編となっているが、八木沢節満載の語り口の妙あって、非常に取り組みやすい。難易度は中級編とそこまで変わらず、他の哲学書と比べても読み難さを感じることもないというのが体感的な印象だ。個人的には八木沢分析哲学の初級~上級・アリスの中で、上級編が一番読みやすく楽しめた。中級編でも登場した概念の『可能的世界』が本書のコアとなる。『神』というテーマも宗教的意味合いにおける神ではなく、存在論の話なので、宗教的色彩が強い哲学が苦手な方でも気軽に読める様に思う。2020/03/13
御光堂
2
神の存在証明は導入に過ぎず、もっぱら可能世界論が論じられていた。結論としてはこの存在証明は、もし神という最も偉大なものである思考の対象が存在するとしたら存在する、という可能世界のことを語っているににすぎないということになるらしい。そして、「存在する」ということ自体をものの性質として認めるべきか否かという未だ結論の出ていない問題に帰着するということになるようだ。
Go Extreme
1
関係が対象それ自身との間に成立する性質 エッフェル塔はエッフェル塔と同じ高さ XはYとタンゴを踊っている 反射性、対称性、推移性を持つ関係 XはYと母親が同じ 抽象的対象の存在 穏健な唯名論は集合を回避しない 身長のような性質が集合とどのように異なるのか 存在しないよりも存在する方が偉大 命題は真理条件を持つ何か 形而上学的に可能な世界 三角形は多角形ではない 思考の対象は必ず何らかの世界に存在する w1 における X の偉大さは w2 における X の偉大さに勝る 現実世界という特定の可能世界2025/04/16
キュウキュウ
1
分析哲学入門とあるが、あくまでも上級編。分析哲学入門シリーズ3部作の最後の一冊。読むとものすごく疲れる。それにもかかわらずおもしろい。ただし、あと何度か読む必要がありそうだ。2014/07/02
Togo Murayama
0
勢いで最後まで通したけど正直3割も理解できてない。再読したい。2014/12/20
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