内容説明
37年間にわたり、ひきこもりの子どもたちと関わってきた精神科医・水野昭夫。彼の活動記録とひきこもりの青少年及びその家族の再生物語。
家族療法は、精神科領域ではよく知られた療法であるが、水野先生は、それを往診して行なっている。ひきこもりを抱える家族は、子どもを何とかして部屋から出して、病院に連れて行きたいと思うのだが、それが大変難しい。強制的に行なえば、親子関係に大きな禍根を残す。だからこそ、医者が自ら出向く「往診」が必要なのだ。
「いつまでもひきこもっていたら、心も体も弱っていく」と水野先生は言う。500人の子どもを外に出し、家族を再生させた水野先生の往診記録を紹介する。
目次
はじめに
第一章 「ひきこもり」という言葉の変遷
第二章 家族問題にこだわる精神科医の誕生
第三章 ひきこもり救出作戦――往診家族療法とは何か
第四章 「ひきこもり」問題を読み解く~水野へのインタビュー~
第五章 入院治療の新しいカタチ
第六章 治るとは――就労することの意義
取材を終えて
あとがきに代えて――筆者と水野さんとの関係
目次
第1章 「ひきこもり」という言葉の変遷
第2章 家族問題にこだわる精神科医の誕生
第3章 ひきこもりの救出作戦とは―往診家族療法とは何か
第4章 「ひきこもり」問題を読み解く
第5章 入院治療の新しいカタチ
第6章 治るとは―就労することの意義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
31
就労が最終目的。第三者が軽く背中を押すだけで動き出せる時がある。2016/03/16
エッジ
5
ひきこもりは甘えられる家庭環境にあるという。家庭療法を用いて、全国どこにでも飛んでいく水野さん。現代版寺後屋のような施設までもつくり自立支援を行っている。そこはあくまでも自立する為の場所の提供で、一切の監視などしないという。いわば、自立して働ける場所までも提供する鳴かぬなら鳴くまで待とうというスタンス。水野さんのガッツがすばらしい!2014/11/21
Akihiro Nishio
5
宮崎から全国のひきこもりの家庭に往診して、さらにはその家に宿泊までして、宮崎の自立支援アパートでの暮らしを勧めるという破天荒な治療を行っている水野医師の記録である。ごく初期に6億も出して倒産した大きなホテルを買い取って病院を作ったというところに一番驚いた。そんな大博打が打てる人じゃないと、こんなことはできないなと思った。文章はジャーナリストが書いたものだが、もっと深掘りできるだろうという物足りなさも感じた。2014/11/01
のり
2
家族のあり方を改善するため、家族面接が治療の基本となる家族療法の話が印象的。往診家族療法を行っている精神科医の水野昭夫さんについて詳しく知りたくなりました。2014/08/23
lopmomo
1
37年の記録とうたってある割に内容がなかった。もっと37年の活動を追いかけている中身の濃いものかと思っていただけにがっかりした。2014/07/29
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