河出文庫<br> まっすぐ進め

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河出文庫
まっすぐ進め

  • 著者名:石持浅海【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 河出書房新社(2014/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309412900

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内容説明

僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。ふたつの時計に隠された、重大な秘密。恋人たちを襲う衝撃の真実とは?日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす、異色の恋愛ミステリー。東川篤哉によるショートショート「鵜飼と朱美のまっすぐ進まない解説」収録 。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きっしぃ

50
連作短編集。恋愛要素ありつつの、日常の謎のロジカルな解決。左手に二つの時計を着ける女性、居酒屋で二本のワインをあける男女などを、人間の心理から見事に推理しちゃう川端くん。なかなかブラックなオチもあったけど、最終的には良いラスト。表紙からは、こんなストーリーだと思わなかった(笑)川端くんと高野さんの関係が素敵。左手に時計二つ着けたら、わたしも川端くんみたいな人と出会えたりしないかなー(笑)2017/11/02

aquamarine

36
日常の謎を解いていく連作短編で、こういうお話は大好きです。でも謎が日常のものにしては少し重いですね。この物語は実は綺麗なラブストーリーでもあります。彼女が隠していることが気になって、一気に読んでしまいました。二人が幸せにまっすぐ進んでいくために、それがたとえ正しい答えでなかったとしても、彼は必要な答えを出してくれるにちがいありません。解説が東川篤哉さんなのですが、鵜飼探偵と朱美の会話で進むショートストーリー仕立てになっていてとても楽しく、得をしたような気持ちになりました。2014/07/14

ピップ

35
童顔主人公と暗い過去を持つ高野さんの恋愛ミステリー連作短編。問題提起され、解決すべきポイントを洗い出し、可能性をつぶしていく、といういつもの石持さんらしい小説でした。今回は、それはありえんだろ、という結末もありましたが、全体的にはおもしろかったです。正解かどうかはわからないけれど、納得できて幸せになれる推理というのは、優しい感じでとてもよかったです^^2023/03/02

信兵衛

32
真っ直ぐに前を向いて進む、というのは中々できることではありません。それについて行こうと決めた人に、エールを送りたい。 2020/08/30

すたこ

31
★★うーん、個人的に苦手なタイプの1冊。連作短編集の恋愛ミステリー。主人公たちの論理的思考が小難し過ぎて、全然入ってこなかった。ラストのお話はちょっと驚く感じで面白く感じたけど、やっぱり苦手だった。本来なら12月には読み終わりたかったけれど、どんどん長引いてしまった。。。2018/01/09

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