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内容説明
「芸術は命がけだ」--〈種まく人〉〈落穂拾い〉をはじめ、農民の真の美しさを描き続けた画家ミレー。感動の名画を生んだのは、波乱と苦難に満ちた生涯だった。ミレー生誕200年を機に貴重な伝記を復刊!
目次
ミレー家の人々
故郷グリュシー―少年時代
感性を育んだ豊かな環境
シェルブールからパリへ―修業時代
不遇なパリ時代
ルーヴル美術館―巨匠との対話
美術学校と仲間たち
故郷へ、そしてシェルブール
シェルブールとル・アーヴルでの活動
再びパリ。官展に出品〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PG
3
ミレーは19Cに活躍したバビルゾン派の画家。生涯の殆どで評価されず貧乏に苦しんだ。伝記によくある通り、研究者でなく友人が書いたものなので解釈には注意を要する。▶︎ミレーは読書家で古典の読解にも長けていた。ルーヴルでは巨匠の絵を観察し良し悪しを語っていた(この部分を書いた6章が好き)。▶︎訳者は『古典絵画の知識と引用に長け、職人的な油彩やパステルの技術を持ち、同時代の芸術思潮や社会の情報収集にも聡く、かつ浮世絵や日本美術のコレクターでもあるエコロジストのインテリ画家』と記す。本書を読む前と印象が変わった。2018/12/02