内容説明
心はずっと彼を求めている。
でも、今それを気づかれてはだめ。
9年前、両親の再婚でケリーとロスは義理の兄妹になった。
ハンサムで威圧的なロスにケリーの心はざわめくが、
デパート経営者の義父と諍いを起こした彼は結局家を出て行った。
それから6年、ケリーは義父の葬儀で再びロスと再会する。
だが弁護士が遺言書を読みあげると、二人の間に緊張が走った。
義父は実子のロスだけでなく、ケリーにも財産を遺していたのだ。
ただし、二人が同居することとデパートの共同経営を条件として。
突然、彼が口を開いた。「一番いい方法は、僕と結婚することだ」
そうまでして財産を独り占めしたいの? 私に興味もないくせに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
29
最初に斜め読みしたときよりは物語に入り込めた。が。びっくりするほどロマンス感がない。親同士の再婚で義兄妹になったヒーローとヒロイン。母が亡くなり、父も亡くなり、父との確執のせいで遠くで暮らしていたヒーローが家に戻ってきて、という流れなんですがヒーローは口説くというより理詰めな企業合併のような結婚をヒロインに提示。きっぱりしすぎて感情を抑えすぎるヒーローと、少女時代の憧れをひきずったまま大人になり切れないヒロインのぐだぐだした迷い。ヒロインが恋愛経験がなくてまっすぐに飛び込めない気持ちは分かる気がするけど。2016/04/01
糸車
15
再読。ヒロインが婚約しそうになったら策を弄し(すでにヒロインと性的な関係を持ったと匂わせた)彼氏を遠ざけたヒーロー。家業の継続を盾に結婚を迫られたとヒロインが勘違いするのももっともで、おまけに過去の女性が嫌がらせ電話をして来たり、別の女性が仕事に絡んできたり、どう考えても愛情があってプロポーズしたとは思えないよね。年齢差があるから彼の過去に恋愛があっても当たり前だけど、現在進行形なのではと疑心暗鬼に陥るヒロインが可哀想。ヒーローは面倒臭がらずもっと言葉を尽くして誠実に口説いてほしい。2023/12/26
ちゃろ
6
★☆☆☆☆親の結婚で兄妹になった二人。ヒロインの幼い性格や意地を張ってヒーローに反発して言い返すのが延々と続く。超イライラ。2016/07/07