中公新書<br> うわさとは何か ネットで変容する「最も古いメディア」

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中公新書
うわさとは何か ネットで変容する「最も古いメディア」

  • 著者名:松田美佐【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 中央公論新社(2015/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121022639

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内容説明

デマ、流言、口コミ、風評、都市伝説・・・・・・。多様な言葉を持つうわさ。この「最古のメディア」は、トイレットペーパー騒動や口裂け女など、戦後も社会現象を巻き起こし、東日本大震災の際も大きな話題となった。事実性を超えた物語が、人々のつながり=関係性を結ぶからだ。ネット社会のいまなお、メールやSNSを通じて、人々を魅了し、惑わせるうわさは、新たに何をもたらしているのか――。人間関係を噂から描く意欲作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

131
一度読んだ本なのですが、この中に書かれていることについて若干しゃべる機会があったので再読です。金融機関取り付けの話についてです。戦前渡辺銀行が蔵相の一言で閉鎖に追い込まれた事件があったことと、1973年に豊川信金の取り付けさわぎ事件があったことについてです。後者についてはよく最初のところの噂話までたどりつけたと思います。鉄道内での3人の女子高校生からの話がどう伝わっていたかをよく分析しています。うわさの経路がたどれて参考になりました。2016/07/05

KAZOO

71
非常に私にとってはいい本であると思われます。うわさについての理論的な考え方を述べられており、また80年代からのうわさの動向を分析して2010年のネット社会についてのうわさまでを都市伝説などと絡めながら説明してくれています。このような動向というものは今のSNSやスマホの普及状況を考えればさらに重要な主題となっていくことは間違いないと思われます。一つの大きな学問分野になっていくと思われます。2015/03/22

HANA

55
うわさの発生や構造を中心として論じた一冊。うわさと聞いてまず連想するのは都市伝説であるが、本書にもそれを中心として論じられた箇所もあり、その構造を分析した部分は非常に興味深かった。ただやはりうわさ全体が中心となっていて、前半部は古典的なうわさ研究、オルレアンの服屋とか戦中のうわさ等、後半は最近のネットを中心としたうわさが考察されている。特にツイッターや東日本大震災とネット上のうわさを論じた部分は、類書にあまり触れた事がないので極めて面白い。内容だけでなく広めるメディアに注目してるのも面白かったなあ。2014/05/10

ちさと

30
最も古いメディアである「うわさ」。これまで色んな視点から研究されてきた「うわさ」について、包括的にまとめられた1冊でした。うわさは情報としての内容が重要なのではなく、うわさというコミュニケーションを行うこと自体が目的になる場合も多いって記述があったんですけど、場を盛り上げる効果を狙ってネタにされた方はたまらないですよね、、。そういうのは都市伝説とか有益でも無益でもないものでやっといて欲しいですね。笑2021/01/01

山口透析鉄

23
以前、購入していた新書を読みました。うわさは最古のメディアといった簡単での分析が出ています。 著者、以前NHKで放送していた「爆門学問」にも出演されていたので、それもあってこの本を古書で買ったのでしょう。 ネット社会ではデマの拡散・浸透もあっという間ですので、この辺の詳細、それこそ意図的な情報操作の有無みたいなものも含んだ分析まであれば良かったのですが、そこは通り一遍だったような気はします。 通読はしましたが、再読まではしていません。2015/03/31

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