内容説明
お金が大好きで努力家の兄・フエーテルと、心配性だけど心やさしい妹・ヘッテルがこの世にひそむウソに騙される物語。お米にまつわるウソに健康診断の数字のウソ。寓話のなかに真実がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
50
お金とか権力を持つと平気で保身の為に嘘をついたりするのは、小説の中の世界だけでなく、現実の社会でも毎日のように目にすることなのです。特に我が家は米を作ってるので気になる。でも昔からの田んぼです、変な廃棄物の土砂などは入れてません。アサヒるがネットスラングで嘘をでっち上げることとありましたが、これは新聞社を揶揄してるのですね。では、私が毎回欠かさず読むその新聞社が出してる原発関連の本は、やはりでっち上げなのでしょうか?よくぞ、真実を追求してくれた!と喜んで読んでいた私は一体どうすれば・・・。2014/06/24
竹園和明
36
著者3作目。皮肉満載でブラックな内容は相変わらずだが、経済や金融に関するネタばかりではなく、汚染米の行方や生命保険の闇、そして水俣病にまで踏み込んだこの3作目が一番面白い。線路脇の田んぼから穫れるお米が除草剤に汚染されている話、生命保険会社のあざとい商売には唖然とさせられた。また水俣病を生んだチッソと国の無責任さに怒りを覚えたが、問題は、この水俣病の時と同じ事を放射能汚染水の海洋放出でまた繰り返している国の愚かさだ。次は赤木ファイルの握り潰しや難民の見殺し、自民党国会議員の脱税を克明にルポして欲しい!。2024/03/08
まろまろ
24
「今日も元気にアサヒるアサヒる~!」この呪文は癖になる。アサヒるとは利益の為に嘘をつくこと。ついでにアベするとは仕事を投げ出すこと。医療編:検診を受ける人の癌発生率は高いという。余計な早期治療と医療被曝(1回のレントゲンは1年分の限度線量)が半端ないから、仰天。保険金編:交通事故の被害者が保険会社により賠償金を削られ見捨てられる。保険会社はそういえば営利企業だったと気が付く。各フィクション(?)に登場するヘッテルとフエーテルの犠牲の元、よくぞ金の亡者達を告発してくれたとマネーヘッタチャンを称えたい。2016/10/10
おおたん
20
著者の3冊目。お金が絡む「ウソ」を教えてくれる本。世の中の闇というか、黒い真実を教えてくれます。気になった内容は、健康診断の件です。何にしても一次情報だけでなく、自分で調べて納得できるように、リサーチ力や情報アンテナ、一つずつ丁寧に「知る」ことが大切だなーっと改めて思いました。2021/03/05
ひろ☆
20
水俣病と比較した原発の今後が、どうなっていくのか心配。国や政府、銀行、大企業だからといって、安心はできない。2014/10/27
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