年収は「住むところ」で決まる - 雇用とイノベーションの都市経済学

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年収は「住むところ」で決まる - 雇用とイノベーションの都市経済学

  • 著者名:エンリコ・モレッティ/池村千秋
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • プレジデント社(2014/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784833420822
  • NDC分類:366.025

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内容説明

<浮かぶ都市>の高卒者は、<沈む都市>の大卒者より給料が高い――。
気鋭の経済学者が実証した「ものづくり」大国にとっての不都合な真実!


「いい仕事」はどこにあるのか?なぜ「いい仕事」は特定のエリアに集中するのか?
アメリカではシアトルなどの都市で
労働人口増加、投資増加、雇用増加の好循環が生まれている一方、
かつて製造業で隆盛を極めたデトロイトなどの都市は
過去20年以上にわたり人口流出、失業率の上昇に悩まされている。

両者の格差はそのまま平均賃金格差に反映されており、
成長する都市の高卒者の給料は衰退する都市の大卒者の給料よりも高い。
沈む都市周辺にいる限り、スキルアップの努力は大部分が無駄になる。

なぜ特定のエリアに雇用が集中して平均賃金が上がるのか。
本書ではこれを「イノベーション産業の乗数効果」で説明している。
イノベーション系の仕事1件に対し、地元のサービス業の雇用が5件増えるというのだ。
この乗数効果は製造業の2倍。ゆえに富める都市はさらに富み、沈める都市はどんどん沈む。

《本書は、日本が、世界が、そしてあなた自身が
「イノベーションの世紀」という大海原へ飛び出すための、心強い羅針盤となるだろう。
本書を手に、一人でも多くの日本の読者が、過酷なこの航海をぜひ成功させてほしい》
(大阪大学経済学部准教授・安田洋祐氏による本書解説より)

日本人の働き方、ものづくり重視の産業政策、雇用政策に一石を投じる一冊。


【目次より抜粋】
◆第1章 なぜ「ものづくり」だけではだめなのか
高学歴の若者による「都市型製造業」の限界
先進国の製造業は復活しない

◆第2章 イノベーション産業の「乗数効果」
ハイテク関連の雇用には「5倍」の乗数効果がある
本当に優秀な人は、そこそこ優秀な人材の100倍優れている

◆第3章 給料は学歴より住所で決まる
上位都市の高卒者は下位都市の大卒者よりも年収が高い
隣人の教育レベルがあなたの給料を決める

◆第4章 「引き寄せ」のパワー
頭脳流出が朗報である理由
イノベーションの拠点は簡単に海外移転できない

◆第5章 移住と生活コスト
学歴の低い層ほど地元にとどまる
格差と不動産価格の知られざる関係

◆第6章 「貧困の罠」と地域再生の条件
バイオテクノロジー産業とハリウッドの共通点
シリコンバレーができたのは「偶然」だった

◆第7章 新たなる「人的資本の世紀」
大学進学はきわめてハイリターンの投資
移民政策の転換か、自国民の教育か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふろんた2.0

27
自動車などの製造業の没落、IT企業をはじめとしたハイテク企業の隆盛。新たな産業が都市に根をはると、周辺産業の雇用も創出する。学歴による年収の差異はあるものの、地域による格差も生まれる。感覚的に気づいていることもあったが、示唆に富んでいて面白い本だった。2016/05/07

mazda

26
18~30才のイタリア人男性の82%が実家で暮らしている、というのは、とても衝撃的な数字でした。日本では考えられない数字だと思いますが、これで国が回っている、ということが驚きです。アメリカでは、高学歴な人ほど引っ越し回数が多い、ということで、それに伴い収入が増えるという論理ですが、まあその点は日本でもある程度はあてはまっているのかな、と思います。2016/12/27

shikada

23
高収入な人が都市に住むのではなく、都市に住む人が高収入になるのだ、と論じる。ここでいう都市とは、シリコンバレーのようなイノベーション産業の集積した都市のこと。高技能労働者の多い都市では、低技能労働者の収入も高まる。高技能労働者が多いと、①低技能労働者の生産性も高まる。②企業が高度なテクノロジーを導入しやすい。③知識の交流が促進されて、イノベーションが起きやすい。通信技術が発達した現代でも、距離が近い方が知識が伝播しやすい。 「都市は人類最高の発明である」と合わせて読むと納得が深そう。2019/04/29

ひろ☆

20
ビジネスにより、成長する都市と衰退する都市の差。そこで一つ仕事が生まれると、波及して、他の仕事の雇用も増える。2015/02/03

はるー

14
読み始めるまで日本の話だと思っていた…けど、主にアメリカの話だったー。書いてあることは確かに、と言うことは多かったものの、日本版もあったら面白いなーと…2018/06/14

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