内容説明
若きころ北辰一刀流・千葉道場で竜、虎、鯨と呼ばれ、汗を流し剣技を高めあった平田造酒之進、神崎圭助、市松。だが、大晦日迫るある夜の事件が、三人の仲を無残に引き裂く。十余年の時を経て、それぞれに背負ったもののため、宿命の利根川にて、己の剣を抜いて対峙する――。江戸水滸伝三部作、第一弾。『天保バガボンド』を改題。〈解説〉西上心太
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シン
3
いまいち、話の展開に乗れなかった。2015/01/10
東堂秋月
1
「古き良き任侠時代劇」の趣きがあった。正直、クラシカルなハードボイルドにありがちな「女性が酷い目にあう展開」が最近はモヤモヤしてしまうので、途中で読むのをやめようかと思ったけれど、ストーリーは硬派で面白かったので最後まで読まされてしまった。銚子に近い東総地区で幕末に実際に起きたヤクザ達の闘争の顛末を丁寧に描きつつ、剣に生きる三人の男達の因縁が織りなす「義理と人情の物語」が、最高にかっこよかった。平手の生き様も凄まじまかったけど、哀愁漂う座頭市も良かった。桑山もクズだけど、印象的な悪役キャラだった。2026/05/17
別所 吠二郎
1
サムライだな2024/06/03
長老みさわ/dutch
1
”笹川の繁蔵”と”飯岡の助五郎”の縄張りを争う確執に関八州取締方の幕府が絡んでの出入りを描いた天保水滸伝。 本書は繁蔵の用心棒となった平手造酒、助五郎の子分となった座頭の一、関八州取締方となった桑山圭介を軸に、この三人が若かりし頃、江戸の玄武館道場で千葉周作から「竜虎、そして研鑽を積めばそれを飲み込む鯨にもなろう」と言われ三人が辿った人生をじっくりと描く物語。 序章で3人を描き、1章を平手造酒、2章を座頭の一、3章を桑山圭介と一人ひとりに宛て、4章から本格的に物語が動くという贅沢な構成。 2015/11/25
広瀬研究会
1
昔の本を読んでいると、当時の人には常識であったであろう講談とか芝居の知識がなくて、残念な思いをすることが多いです。そう意味では今の人向けにこういう本を出してくれるのはありがたい。市松が再登場するシーンにはおお、なるほど!と思わずうなった。2014/06/04
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