内容説明
会社を継がせようとする父親と対立し、自分の夢を実現するために、家を出た社長令嬢。父娘喧嘩の際、煤けてしまった五百円玉が、人々のポケットを渡り歩き、それぞれの人生の岐路に立ち会う。そして最後に辿り着いたのは……。一枚のコインが紡ぐ、ハートウォーミングで、ちょっと不思議な七つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
64
7話とも深いところまでは潜らずに表面をさらっと舐めただけな感じだったな。ホームページ連載だからこれで上出来だと納得するべきなのか。でもこれだと最終話の畳み掛けラッシュはちょっと不自然だろう。2014/11/11
にいにい
57
初鯨統一郎さん。表紙とタイトルのみで読んだ作品。煤けた五百円玉を手にした人達の七篇からなる連作短編集。短編を書くことの難しさを痛感させてくれる一冊。一話目、二話目から、書きたいことは分かるけど、浅いとの思いが。一話一話を長編でまとめた方が捻りの工夫もでき良かったのか、鯨さんの書き方が元々こうなのかは分からないが、残念。既視感ありありの一見「いい話」ばかり。幸せの価値観が違うからかな。ある意味、楽に読める作品ではあった。2015/04/07
雅
39
軽い連作短編集。これまでの鯨作品と違った印象。悪くは無いけど少し物足りない2019/05/23
coco夏ko10角
33
煤けた500円玉・一枚のコインが色んな人の手に、7つのお話収録。離婚届の入ったバッグが盗まれた『ハシバミ色の瞳』がよかった。2016/11/15
たか
31
サクサク読めた。それぞれの話がいい感じなんで、いい気分になれた。とくにひねりはないのでほのぼのと楽しめた。2017/02/09