岩波新書<br> ひとり親家庭

個数:1
紙書籍版価格 ¥924
  • Kinoppy
  • Reader

岩波新書
ひとり親家庭

  • 著者名:赤石千衣子
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2014/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはお支払い画面でご確認下さい)

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

日本社会において、ひとり親であるとはどのような状況なのか。
なぜこうも生きづらいのか。
彼女/彼らの苦境を放置することによって、この社会がこうむる影響とは何か。
自らもシングルマザーとして三〇年以上、当事者に寄り添いつづけてきた著者が、現状の課題を整理し、ひとりで子どもを育てる人々の生活を豊かにする道筋を提起する。

目次

はじめに
   年収一〇〇~二〇〇万円の暮らし/一〇代のシングルマザー/シングルファーザーの生活困難/底抜けするひとり親の生活
 1章 ひとり親家庭の現在
   四〇年前から二倍になったシングルマザー/ドメスティック・バイオレンスや経済問題が動機に/生活が苦しい/就労率は高いのに低収入/不安定な雇用が生活不安を招く/ひとり親の学歴格差/住まいの貧困/養育費は五人に一人、しかも低額/時間の貧困が何を招くか/見えてきた父子家庭の困難
 2章 私たちも「ひとり親」
   保育料を払えず滞納一〇〇万円──別居母子/知られていない別居中の困難/逃げたあとも大変──配偶者からの暴力/続く多重的困難/DVの子どもたちへの影響/モラル・ハラスメントから逃れて/非婚シングルマザーの排除/ 「<KOKAGIB/>おめかけさん<KOKAGIE/>だから」と児童扶養手当からの排除案/認知による支給停止/非婚のシングルマザーの現状/寡婦控除が適用されない/増える再婚/高齢シングルマザー
 3章 スタートラインからの不利 ──ひとり親の子どもたち
   一人で過ごす子どもたち/もっとも困るのは病気のとき/学校社会からの排除/友達づきあい、いじめ、不登校など/経済状況が学校生活・進学へ影響する/所得格差と教育/バイトに吸い寄せられる子どもたち/母親との関係/母役割、父役割を果たせないのか/ひとり親と虐待──大本は貧困を含めた困難/母親の恋人/別れた父親との関係/周囲の援助/ひとり立ちが難しい
 4章 女性の貧困が子どもの貧困を招く
   子育て中の女性は稼げない/男性稼ぎ主型家族とシステム/正社員になりたいが/シングルファーザーの不利/シングルマザーとシングルファーザーは同じ?/親族頼みのひとり親/親族援助の階層差/親族以外のつながり/非正規化の波がかぶさる/保険料が高くて払えない/所得再分配が機能していない/貧困層ほど性別役割意識が強く、不利な選択を/風俗業で実現する「ワーク・ライフ・バランス」
 5章 パイが拡大しないひとり親支援
   少ない生活保護受給世帯/児童扶養手当のほうがカバーしている/母子家庭が生活保護を受給するということ/【コラム1】 生活保護の同行支援/【コラム2】 DV被害のあと生活保護を受給しているTさんからの手紙/児童扶養手当制度の変遷/【コラム3】 児童扶養手当を18歳に引き上げる会/検証なき就労支援施策/地域格差の大きい母子家庭等就業・自立支援センター/在宅就業支援の怪
 6章 求められる支援を考える
   子どもたちの野外活動を支援/食料支援の可能性/病児保育の訪問支援に「ひとり親支援プラン」/シングルマザー向けシェアハウス/シングルマザーを管理職にする支援/ほっとサロン/広がる学習支援の輪/支援につながりにくい人々とつながる/子どもから親の支援へつなげる/どんな施策が求められているのか/今必要なひとり親のための施策/【コラム4】 旭川市のファミリーサポート事業
   おわりに
   主要引用・参考文献