内容説明
新大陸全土を襲う“空飛ぶゾンビ”を倒すために必要なもの、それは唯一『黄金』である――。ロッキー山脈での修行を終えた少年・ウィルが、天才ガンマンの少女・ソフィアと共にゾンビたちに立ち向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
18
西部劇+ゾンビ+忍者というカオスな面白さを狙ったと思われるがそれぞれの素材に対する掘り下げや描写の厚みがないのでちょっと変わった設定のお話レベルにとどまる。特にゾンビに関しては書きようが淡白すぎて恐怖が伝わってこない。会話のバカバカしさや終盤のトンデモバトルなど面白いとは思うがこういうぶっ飛びはもっと土台をシリアスにガッチリ固めてこそ映えるのではないか?これではただの何でもありだ。勢いはあるので楽しくは読めたが一種の珍作でいわゆる突き抜けた怪作までには到らない。2014/05/22
瀧ながれ
16
暴走する西部劇ゾンビ対戦・主人公は忍者!クライマックスの苦悩にすっきりとした決着がついてないのが、もやっとしますが、勢いがとんでもないので、おもしろかったです。自由の女神のハイキックと、「最終究極大忍法、超日米和親条約人間砲の術」で気が遠くなった…。2014/05/03
豚山田
14
わはは、なんじゃこりゃ。アメリカのB級映画というよりは、ジョジョ読み過ぎて悪ノリしちゃいました的な感じでしたが、かなりやり過ぎ感のあるキャラクターのノリもやり過ぎ感のある設定や展開の中なので妙にバランスが取れていて読み易かったような気がします。ただこの無茶苦茶の中にある爽快感が売りの筈の物語に、三竦み勢力の相関関係は必要だったのでしょうか? 盗人にも三分の理とは言いますが、この場合は完全に敵側に「正義」があったとしか読み取れず、何とも言えない肩透かし感がありました。このキャラ、この展開なら勧善懲悪でしょ!2014/09/14
METHIE
9
極めてB級テイスト全開の作品、ニンジャが切腹する、ガンマンが撃つ、ザンビが空を飛び、クライマックスは自由の女神VS黒船というバカバカしくて最高。2014/06/30
t_hirosaki(t_hirosaki)
6
ジョジョで忍殺。このご時世にこの挿絵。余りにも当世風とはかけ離れているが、同時に今でしか出せないであろう怪作。完全に頭悪い文体で綴られるアホに満ち溢れた物語……だがクライマックスで語られたゾンビたちの思想と開拓者たちの思想、相容れない両者のすれ違いにはギャグと笑い飛ばすには真剣味の過ぎる謎の感動があった。つーか何より面白いのは著者紹介のコメントやろ。カンフーファイターて。そらこんな作品も出来上がるわw いや未読なんだけどさ2014/04/27