司法記者

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司法記者

  • 著者名:由良秀之【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2014/05発売)
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  • ISBN:9784062777940

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内容説明

地検特捜部が追うゼネコン汚職事件は中央政界にも波及していた。元国交相の収賄疑惑という大スクープの直後、掲載紙の美人記者が絞殺された。逮捕されたライバル紙記者は殺人容疑を全面否認、何かを隠し沈黙する。悲劇の裏に潜むのは、スクープを求める記者の意地と、「正義」と銘打たれた特捜部の横暴で杜撰な捜査だった。記者が守る「秘密」を唯一知る特捜検事は、己が所属する「日本最強の捜査機関」との対決を決意する。

目次

1 密室
2 特捜検事
3 警察捜査
4 司法記者クラブ
5 日本最強の捜査機関
6 女性記者殺人事件捜査本部
7 東京拘置所
8 特捜検事失格
9 政界ルート
10 逮捕
11 Xデー
12 苦悩
13 消えた証拠
14 逮捕許諾請求
15 着地点
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつ

42
設定もいいし、テーマも面白いけど、これだけのものを料理するには短すぎる。登場人物も多すぎ。残念。2019/07/06

kei@名古屋

28
元検事ということの作家さんでの切り口が面白い。問題となった、検察のストーリーの工作。主人公には感情移入が出来ませんでしたが、こういうジャンルは今後は増えていくのかもしれませんね。。。警察ものとはまた少し違う検事もの。になるのかなぁ?まぁ今後が楽しみな作家さんの一人ではありますね。2014/04/20

スミレ

17
WOWOWでのドラマ化を機に手にした作品です。女性記者の殺害と、大物政治家の贈収賄事件が複雑に絡み合う。 殺人事件が起きる前の検察側と、殺人事件が起きてからの警察側からの視点で物語が始まりますが、時が前後するものの、日時が書かれている事で、戸惑う事なく読み進められました。 中盤を過ぎてからの展開が面白い。 ページを捲る手が止まりませんでした。 正義を貫く検事と司法記者。 警察小説もいいけど、検察小説もいいですね! とても読み応えのある作品でした(^^)2014/05/23

まーこ

12
一昔前「日本最強の捜査機関」と呼ばれた東京地検特捜部の内部を元特捜検事の著者が書いた本作ですが、検察の実態を知り、この国の将来が不安になりました。司法試験合格後の進路において人気のなさは、厳しい体育会気質の組織が、机に向かってばかりの修習生の体質に合わないものだと思っていたのですが、そんな単純なものではないのかもしれないですね。 タイトル(どちらかといえば特捜)や、人物の書き方にがっかりするところ(p.70~)もありましたが、二つの冤罪の絡め方や、終盤に向かうにつれ夫婦の関わり方等よかったです。2016/10/03

YONDA

11
元特捜検事の筆者が書いているので、書かれている事は概ね正しいのだろう。だとすると、こんなことが実際に特捜で行われているなら、「正義」とは何なのだろうか?もちろん間違った事ばかりしているわけではないのだろうが、権力を持った公の機関が、真実の創作をしてはならないはず。また、筆者が書いているように、報道機関に煽られる自分も怖い。検事物としてシリーズ化を熱望してしまう。2014/10/24

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