内容説明
総面積は地球の5000倍にもおよぶ巨大惑星オマル。そこではヒト族、シレ族、ホドキン族の3種族が暮らしていた。何世紀にもおよぶ壮絶な抗争の末、65年前に結ばれたロプラッド和平条約により、いまはかろうじて平和が保たれていた。そんな3種族共同統治区プラットフォームジャンクションの大港に停泊中の巨大飛行帆船イャルテル号をめざし、今、種族も年齢も出自もまったく異なる6名の男女が向かっていた。彼らが手にするのは謎めいた卵の殻と22年も前に購入された乗船券(チケツト)。彼らの目的は? そしてイャルテル号の行く手には? フランス有数のSF賞、ロニー兄賞受賞に輝く壮大なSF叙事詩!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
昼夜
29
最初にタイトルからおまる(アヒルのヤツ)を思い浮かべてしまい、どんな物語だろうと粗筋を読んだらそのギャップがツボにハマりました(作者さん、すいません)。あまりSFは詳しくないので語れないのがちょっと悔しいなと初めて思いました。未知の世界と種族と言葉から説名がほとんどないため、想像の翼を広げるしかないので自分の脳内変換では力不足だけど謎が多過ぎるオマルの世界を結末まで見たいし知りたいのに翻訳がまだされてないのが残念すぎます。2014/06/22
宇宙猫
16
★★★★ 表紙の宇宙船でバリバリのSFだと思ったら、それは飛行船で冒険ものだった。リングワールドでラピュタの海賊がでてくるみたいな感じ。最後もふわふわっと終わっちゃってSF的展開は望めないかもしれないけど、面白いからいいです。2015/09/24
ヴィオラ
14
ハイペリオン、ハイペリオンって煽られるけど、どう考えてもこれってアレだよなぁ…と思いながら読んでたら、後書きでちゃんと言及されてましたよニーヴンさんw 全体的にどこか懐かしいSFを読んでいる感覚。嫌いじゃない。ラストがあまりに駆け足な感じになってるのが残念だけど、面白かったよ♪( ´▽`)2017/12/29
katokicchan
11
オビのハイペリオンを凌ぐ叙事詩の開幕かどうかはこれからだと思うけど、フランスSFというとサンリオSF文庫の何だかへんてこりんなイメージだったなだけに、この王道物語にはびっくりした。本作のメインストーリーは、選ばれたヒトを含む3種族6人がお互いの過去を語りながら赴いた土地で、オマルの謎と失われた種族に邂逅するだけの話だけど、異種族間のコミニュケーションだったり細かなガジェットや造語に満ちた設定があり、大層な骨太感が味わえる。とはいえまだまだこの世界は序章の感じ。残りの未翻訳長編早めに出してくださいね〜。2014/10/12
すけきよ
11
ヒト族以外は、姿も生態も名前も異形で、いきなりそんな種族が主人公たちと言われても覚えられんよ、と思いきや、これがかなりすんなりと頭に入ってくる。物語は、6人が目的地に向かう様子を縦軸として、それぞれが語る人生と旅によって約束されている「望むもの」が横軸として織りなされていく。このそれぞれの物語が面白く、それがオマル文化やシレ族とホドキン族の紹介にもなっていて、全く異質の世界を入りやすい。ただ、それらが濃い分、後半はちょっと駆け足な感じ。オマル世界の正体は続編でも良かったんじゃないかなぁ。2014/07/22




