内容説明
今や「全体の奉仕者」なんて、本人も市民も考えていない公務員の、身分保障や社会的地位、将来像は? 市町村から霞が関まで、彼らの実態を解明し、働き甲斐の指針となる「仕事哲学」を提議する。著者は市役所からスタートした異色の元キャリア官僚。
目次
第1章 公務員の環境はなぜ激変したのか?
第2章 公務員は何のために働くのか?
第3章 タブー視されてきた疑問、「公務は自分に役立つのか?」
第4章 キャリア官僚の誇りは、どうすれば保たれるのか?
第5章 ノンキャリア国家公務員の本当の悲哀
第6章 日本で最も中途半端なエリート―都道府県職員の悩み
第7章 高学歴者が殺到する市町村職員の将来性は?
第8章 専門職公務員と安保・治安系公務員の悩みと懸念
第9章 公務員は「おいしい職業」か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
44
市役所職員、キャリア官僚、県の課長、公立大教員を経験した著者が公務員のあるべき姿を語る一冊。個人ではなくチームの一員として頑張りたい人は公務員向き。公務員と大企業を比較すると、若い頃は給料ややりがいで大企業だが中高年期は安定性で公務員に軍配が上がる。市町村職員は住民という仕事の対象が間近に見えるだけに担当する政策の効果がわかりやすい。公務員に期待される姿と使命がわかっていれば積極的に手を着ける仕事は山ほどある。公務員には安定された身分保障があるからこそ自分で仕事を創り出して挑戦できる余地があると説きます。2020/05/30
Mr.NORI
5
公務員として働いている人にとっては興味深く読める本だと感じた。「公務員」と一括りにするのではなく、国家公務員(キャリア、ノンキャリア)、都道府県職員、市町村職員など、それぞれの立場ごとに、相応な仕事哲学を持つことが大事とのことだった。2018/08/12
Kentaro
4
昨今の財政事情から、公務員の待遇は良くなると言うよりは削減される方向だろう。であるがゆえに、自己の利益と社会貢献のバランスを見直すことで得る仕事があることを気づかせてくれる。2017/12/17
かめ
4
公務員を目指す人に読んでもらいたい一冊。世間では民間とよく比較されるが、上級試験を突破するために費やした時間と労力は多大なもので、そこらの民間と比べるのは間違っている。大企業とは言わないまでも、中の上企業を並べてみることで考えやすくなる。「公務員」という言葉は議論が絶えない。2014/04/16
rincororin09
3
中央官僚、都道府県職員、市町村職員…役所別の公務員の実態。ややティピカルな部分もあるが、実体験を踏まえた分析は一理あって分かりやすく感じた。2018/09/03
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