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内容説明
多くの著名事件を手がけ「無罪請負人」の異名を取る辣腕弁護士が、日本の刑事司法の問題や特捜検察の腐敗ぶり、世論を真実から遠ざけるメディアの問題点などを提起する。
目次
序章 刑事弁護という仕事
第1章 無罪判決まで―郵便不正事件
第2章 国策捜査の罠―小沢一郎と鈴木宗男
第3章 メディアとの攻防―薬害エイズ事件とロス疑惑事件
第4章 弁護士が権力と手を結ぶとき
第5章 刑事司法の現実
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
67
司法シリーズ③。ロス疑惑の三浦さんや鈴木宗男、村木厚子さんの弁護を務めた人の体験を綴った本です。すごく読みでがありました。被害者によりそうことができないがために、悪者を見つけて叩くという日本の風土に触れていますが、それが悪名高き「人質司法」を産んでいるということなのかしら?この人の理論的な本も読んでみたい気がします。2022/08/21
Kentaro
43
国策捜査とは検察、なかでも特捜検察が、ある政治的意図や世論を動かすために進める捜査を指す。たまたま犯罪があることが発覚したので犯人を逮捕・起訴するのではなく、何かの理由をつけて特定の人物を逮捕・起訴することを前提に進めるのだ。このため、恣意的な法律の適用や権力濫用的な捜査を招きやすく、冤罪の温床となりうる。 標的は政治家に限らない。官僚、経済人、学者、弁護士など、社会の中枢に位置する人物が対象となる。著者はそうした人々の弁護人として、これまでいくつかの国策捜査と向き合ってきた。小沢氏や鈴木氏の他にもある。2019/12/19
おいしゃん
37
いくつもの大きな無罪判決を勝ち取った弘中弁護士の、仕事の流儀が語られる。過払金裁判などの「裁判ビジネス」を創出していかないと、もはや弁護士も食べていけないようになった時代に、弘中弁護士のように「引き受けるかどうかは、面白いかどうかだ」と言える人が今後どれだけいるか…国による冤罪や国策捜査など、ダークな部分も併せて重い本だった。2022/04/17
James Hayashi
34
ロス疑惑、村木厚子さんの弁護で知られる著者。検察とメディアに寄って組み上げられた国策捜査とも言えるロス疑惑の三浦氏は、証拠不十分ながら地裁では無期懲役刑(最高裁では無罪)。「疑わしきは罰せず」の論理からずれている。三浦氏は松本サリン事件の河野義行さながら、メディアに嵌められた無実な一般市民が正解なのかもしれない。他のメディアでも言っていたが、特捜検察は不必要なのかもしれない。日産ゴーン会長の成り行きも怪しく感じられる。2019/10/21
ばんだねいっぺい
32
特捜部の歪みは、周知されていても、変わらぬ、愛する日本。特捜部だって、一部露出したとこだけが、腐っており、根幹には正義の理念の血が脈打っていると信じたい。信じられないけど、信じたい。2019/05/05
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