幻冬舎文庫<br> もういちど生まれる

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幻冬舎文庫
もういちど生まれる

  • 著者名:朝井リョウ【著】
  • 価格 ¥617(本体¥561)
  • 幻冬舎(2014/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344421714

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内容説明

彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

せ~や

240
描写の仕方が上手だと思った。短編集なのに、それぞれの章の登場人物のそれぞれの視点で描かれてるのがすごくて、なんだか読んでいて少し楽しかった。誰かから見た「すごい」人は、誰かから見たら「苦手」な人だったりする。それぞれの登場人物が、自分の中の「向き合いたくないもの」に向き合おうとしてる。向き合えたかどうかはまだまだわからなくても、必死に一歩を踏み出してる。学生時代は、みんなそれぞれに必死だったんだと、自分の昔を思い出しました。2016/09/30

takaC

237
独立短編集かと思って読み始めたら連作懊悩短編集でした。十九歳って若いね。青春だね。大いに煩悶すべし。うちの十九歳の息子もこういう世界に生きているのだろうかと思うと些と複雑な気分。2015/05/12

masa@レビューお休み中

214
爆ぜるように、勢いよく彼らは飛び出していく。若いということは、それだけで許されている。イケナイ恋をしてもいいし、憧れの女子を好きになってもいいし、叶わないとわかっている夢を追いかけてもいい。間違いは、ひとつもない。彼らの純度の高い想いのカケラは、翼をもって大空へと駆けていく。どの想いも、どの願いも、叶うと叶わずに関わらず、美しくて、少しだけ切なさの熱を帯びている。青春の記憶は、すでに遠い過去のあるものなのに、どこか懐かしくて、何かが似ているように感じてしまうんだ。2015/05/13

hiro

212
主人公は変わっていくが、他の登場人物が短編間でリンクしている5編の連作短編集。『桐島、部活やめるってよ』ではこの若さでこんな表現がよくできるなと感心し、アンシロジー『最後の恋』では他作家の作品より、朝井作品が一番心に残り、エッセイ『学生時代にやらなくてもいい・・』では朝井さんのユーモアのセンスに感心した。一方この作品では、登場する女性達が朝井さんと同世代とはいえ、男性作家が描いているという違和感をまったく感じないのに驚いた。やはり、今この世代の若者を書かせれば、朝井リョウにかなうものはいないと感じる。2014/04/24

Atsushi

190
一浪の末、何とか大学生になることが出来た二十歳の頃を思い出した。社会に出るまでの4年間のモラトリアム。心が希望と不安の振り子に揺れていた。五話からなる連載短編集。どの語り部にも感情移入することが出来た。それは、自分がそれぞれに「みんな色々悩んだり、苦労して大人になるんだよ。」と言いたくなる程老成した証かもしれない。2017/07/22

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