内容説明
2007年、初音ミクの誕生で3度目の「サマー・オブ・ラブ」が始まった。気鋭の音楽ジャーナリストが綿密な取材を元にその全貌を描ききる、渾身の一作!キャラクター文化やオタク文化、ネット文化、新たなビジネスモデルの象徴……。様々な側面から語られてきた”初音ミク”の存在を初めて音楽の歴史に位置づけ、21世紀の新しい音楽のあり方を指し示す画期的な論考である。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
46
元ロッキングオンの人だなと思いつつ読む。食わず嫌いはいけないと思いつつも50近いおやじが近づける世界でもないよなこれはと思った。米津さんもそんなにすごいもんかなこれと思ったし。年取ってくると、なんか昔見たことあるような気がして新鮮なものがなかなかなくなってくるよなと。2017/01/06
佐久間なす
36
内容としては、初音ミクを音楽史と結びつけて論じたもの。 初音ミクに対しては、バーチャルアイドルであり萌えキャラであるという視点しか持っていなかったので、楽器としてとらえその発展の様子を音楽史と結びつけるこの本の考え方は、とても新鮮でした。 初音ミクが登場したことにより、音楽業界という世界がどう変化していったのかよくわかり、音楽好きとしては興味深かったです。 初音ミクをはじめとするVOCALOIDが一過性のブームでは終わらせず、カルチャーとして日本に根付くよう、これから応援していきたいです。2014/07/29
きいち
32
google chromeのCM、“Everyone,Creator”、あれには本当に心震えた、その震えの理由を、初音ミクという場に流れ込んでいる伝統の大きさと教養の分厚さを追っていくことで解き明かしてくれる。文化でも商売でも、過去と断絶したものとして語られがちな「今」だけれど、それぞれの担い手は当然、音楽の歴史、インターネットの歴史、おたく文化の歴史を踏まえているからこそ横へ横へとつながっていくことができる、『特定の個人の文化じゃなく、たくさんの人が作るカルチャー』、これは本当に、誇るべき伝統の継承だ。2014/06/14
活字スキー
22
【答え】ミクさんがマジ天使だから。2016/02/21
フルケン
18
その存在は知っていたけど、具体的にはまったく知らなかった初音ミク。彼女?の偉大さがよく分かる一冊でした。革新的な技術を持ったボーカロイド、という面はもちろんのこと、その象徴としてのキャラクターが、クリエイターたちの想像力を喚起し、音楽・動画・イラストなど、多岐に渡っての創作の連鎖をもたらした現象は、自分自身で実体験した訳では無いが、本書を読みながら興奮を覚えた。今後、初音ミクというハブを通して、どんな創造が生まれてくるのか、期待したい。2014/04/22
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