ビッグクエスチョンズ 物理 Physics

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ビッグクエスチョンズ 物理 Physics

  • ISBN:9784799314715

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内容説明

『ビッグクエスチョンズ』は、人類の歴史を通して、探究心旺盛な人々を悩ませてきた科学や哲学の大疑問に対し、一流の専門家が回答するシリーズです。「親しみやすく簡潔に」という編集方針により、その分野を概観しつつ、最新の知見を身につけることができます。


子供の口から飛び出してくるようなちょっとした疑問が、物理学では『ビッグクエスチョン』になりえます。

物理学には、探究すべきことがたくさんあるのです。時計を見ては時間の性質について思いを巡らせ、太陽の光を感じては遥かかなたで起きている核融合を想像する。さらに一歩踏み込んで、「光とはなにか?」と問いかければ、自然界の最も深遠な謎に首を突っ込むことにもなります。ひょっとすると、物理学最大の秘密は、「宇宙は『ビッグクエスチョン』にあふれ、すべてを理解できる人など誰もいない」ということなのかもしれません。
本書を通して、何の変哲もない素朴な疑問が、偉大な発見へとつながっていく様子を体感することができます。

本書では、時間とはなにか、重力とはなにか、光とはなにかといった基本概念を問うものから、量子論とはなにか、ひも理論とはなにかといった俯瞰的なもの、さらには、地球が近いうちに滅びてしまうのか、この世がシミュレーションではないか、現実とはなにかといった実際的なものまで、実に様々な問いが登場します。
そして、1章で一つずつ、最新の知見を総動員して、現代の物理学がたどり着いた回答をコンパクトに提示していきます。

本書を読み終えたとき、物理学の全体像が把握できると同時に、物理学の枠を超えた哲学的な領域に対する新たな思考が身につくはずです。

目次

物理学の本質とは?
時間とは何か?
量子論とは何か?
重力とは何か?
固体とは何か?
永久機関は可能か?
すべては予測可能なのだろうか?
神の粒子とは何か?
「私」はこの世に一人しかいないのか?
時間旅行は可能か?
近い将来地球は滅びるのか?
なぜE=mc2なのか?
宇宙とその歴史は変えられるのか?
カオス理論は災いの種?
光とは何か?
ひも理論とは何か?
宇宙はどのように始まったのか?
我々はシミュレーションの中にいるのか?
最も強い力は何か?
そもそも現実とは何か?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

10
物理学の最新情報をわかりやすく解説してくれてあります。良書ですね。重力や電磁気力の法則は数式によって記述されているのだが、「なぜ重力は引き合うのか」、「電気のプラスとプラスは反発するのか」、「そもそも力って何?」と不思議でしたが、現代では量子力学の発展によって少しずつ記述できるようになってきた。(と言っても、私にはむつかしいレベルですが)。この本の最後にあるように物理学を追及していくと形而上学の世界まで突き進んでいくんじゃあないかと思えてきました。2014/06/25

田氏

8
目の前で起こる事象がどのような数式で表されるか、そこから絶対的真理を見出すか、というのが、まだ何も知らなかった頃の自分の中での「物理学」のイメージだった。その行き着く先には計算で過去から未来まで全てを見通すラプラスの悪魔が居ると信じてもいた。しかし幾つかの入門書を読むなり、期待はカオス理論や不確定性原理に打ち砕かれた。物理学が追い求めているのがもはや絶対的真理ではなく、実利と解釈であるとも知った。それが諦観と妥協の産物に思えて、私は志していた物理学の道に背を向けた。というのは嘘だ。だって数学2点だったし。2017/12/09

みき

5
読みながら何度も怖い!と声を上げるくらい物事に対しての見方を切り刻んでいくような面白さがあった。物理学は思ったよりも現象学的で、最後にあげてる現実を何たるか理解するための記述は物理・精神・数学の三位一体で足るのでは?という話になると、この世を理解するための理論や科学は、絶対というよりは相対的な説明のための論述なのかなと思う。2017/08/03

Gordon

4
同シリーズの数学に続き物理を読了。数学に比べて物事の法則とか宇宙の成り立ちとかこの世を解き明かそうとするより現実的な学問であるがゆえにリアリティがあり、これはこれで面白かった。各章のテーマ毎に理解を深めるにはそれ専門の書が必要だろうが広く浅くニュアンスをつかむには十分かなと。それでもひも理論は難しかったが。。我々人類はシミュレーションの中にいるかもしれないという主張はSF的であるが言われてみればそうかもしれないと思ってしまった。人間はまだまだこの世を把握しきれてないんだなと再認識。2018/03/18

Soma Oishi

4
双子のパラドックスについていい参考書はないかと探していたのですがこれは素晴らしい解説がなされていました。光の謎についてが相対性理論と量子論の根幹なんだと理解出来ました。 最後の現実と実在、シミュレーションに関する部分はSF小説などによく取り上げられているようなものですが、それが物理学者と哲学を繋ぐという部分は肯いますが、この本にあるようなレベルではあまりに幼稚ではないですかね。実存主義が社会主義の回復と反復としての哲学なら物理学者は哲学者としてしか有り得ずそれ以外はインチキではないかと感じました。 2014/08/21

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