日本人が知らない世界と日本の見方(PHP文庫) - 本当の国際政治学とは

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日本人が知らない世界と日本の見方(PHP文庫) - 本当の国際政治学とは

  • 著者名:中西輝政
  • 価格 ¥599(本体¥545)
  • PHP研究所(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569761671

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内容説明

国際社会が重視する「戦争の教訓」とは、第二次世界大戦でなく、日本人に馴染みが薄い第一次世界大戦にこそあった? 長年、加盟を申請しているトルコはなぜEUに入れない? アメリカが主導した「世界のグローバル化」の流れが終焉し、「国家」の果たす役割が再び重要になってくる時代とは?――国際政治での矛盾とジレンマに満ちた実態を、「歴史的アプローチ」から受講者にまざまざと体感させる“人気の京大講義録”。アングロサクソン的な視点からの“解説学問”になりがちな従来の国際政治学の枠組みを超え、日本人の歴史的な経験や価値観を踏まえた“国家像”と“国家戦略”を指し示すことで、「世界の見方」がクリアになる一冊。幕末・明治の日本近代史、国際的な戦争の仕組み、革命というものの正体、歴史の因果関係、「一超多強」の世界秩序の構築まで扱うテーマは幅広く、飽きることがない。大人が読んでこそ楽しめる授業内容だ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

90
国際政治学がどういうもので、どう活かせるのかを学ぼうと思ったが、著者の政治的思想によって捉え方が大きく変わってくるものだ。今回は保守系としての立場でのもの言いであることを念頭において読んだ。あまり普段首を突っ込まない世界なのでとても興味深く読めたのは間違いない◆国際政治学は欧米等先進国で始まった学問で第一次世界大戦がきっかけ◆国家が国民を騙す『大本営発表』◆大戦後、戦勝国はドイツに賠償を求めるが、こんなもの払いたくないとする国民がトヒラー政権を誕生させた。◆常任国の拒否権がない『国際連盟』は紛争を起こす。2019/02/08

奏市

13
国際政治について歴史を材料に解説した京大の講義を書籍化したもの。系統だった内容よりも興味を湧く話題に沿って進められたとの事。第四講『アングロサクソンとは何か』が面白かった。ギリシャ文明、ローマ帝国の継承者と自負するフランスからしたらアングロサクソン的とは非難めいた言葉で、矛盾、曖昧、理想とは遠い経験・実際主義を意味すると。日本と諸外国につきペリー来航の時期からの文明間の戦争だったという見方は、ロナルド・キーンさんの本やハンチントンの『文明の衝突』(今回の本で言及有り)で書かれていて頭に入ってきやすかった。2021/05/08

TS10

11
著者が国際政治学への入門として京都大学で行った「現代国際政治」の講義録。平易な文体で読み易い。国際政治学がアングロ・サクソン的な思想から生まれた学問であることを強調しつつ、歴史を題材にその来歴を縦横に語っている。近現代における英米の覇権という切り口が見せる見取り図には魅力を感じるが、「文明」の存在とそれらの差異を強調する史観には違和感を感じないでもない。2024/02/29

タイガー@津軽衆

7
通算25冊目、4月5冊目読了。2008年代の国際政治について保守派の重鎮、中西先生が講義したものを文章化したものらしいです。説明を簡易的でわかりやすいです。2008年代からこうなるぞという見通しがかなり当たっていて怖くなりました。かなり勉強になる本です。2018/04/25

わたてつ

5
2008年の京大講義録で、非常に読みやすい。世界のグローバル化の潮流の次に訪れるのは、「国家の再浮上」と推論するが、これからの国際政治を見る一つの指標としてみたい。2024/03/12

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