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内容説明
田舎から出てきた女の子。姿の見えない猫。
フシギな力を持った少年。長年の友情。
真冬に思い出す、真夏の記憶。
僕を誘う、真夜中の踊り子――
東京のどこかで起きている、小さな出来事。
でも、たいせつな出来事。たいせつな人。
たいせつな言葉。たいせつな思い出。
そんな宝石みたいなモノをひとつひとつ
丁寧に作品に仕立て上げた短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
30
もっとやさしい物語を描いてもいいのに、無理してスパイスとして暴力を加味しなくても?物語を作為的に作っている作らされているという感じ、ぎこちなさを感じます。海外で受賞したことで無理矢理担ぎだされて精一杯物語を紡ごうとされているように感じますが、作者にはまだご自分の表現したいことが見えておられないのではないでしょうか?“Vサイン”や“初雪日記”のような作品に作者の本当の姿を垣間みるのは僕だけでしょうか?2014/03/30
ネムル
5
タッチ、物語共にバラエティーに富んだ短編集。言葉を丹念に連ねた話よりも、言葉少なに荒く仕上げたような話の方が、浮遊感があって面白い。特に「えぬじい」「初雪日記」「終電物語」が好き。2014/04/18
Utakata
3
国際漫画賞最優秀賞を受賞した作者の日本初連載作品!「不思議さ」「優しさ」「自由さ」がちりばめられており、作者の日常を描いたコミック・エッセイも載っています。キャラクター造形、プロットの奇抜さ、風景の描写は日本の漫画環境からは生まれえないだろう(作者は主に欧米で活躍している日本人とスペイン人のハーフです)豊かさを持っています。受賞作「I KILL GIANTS」もユニークな作品でお勧めです。キャラの動きとそれらが作り出すリズムを楽しんでください!!2014/07/08
kasukade
3
幸せそうにみえて幸せじゃない悲しい話が前半。後半はなんか幸せな話で締めくくられている。多分作者自身短編という形に葛藤し、黒い部分を出していたのが前半。後半短編で自分をどうやって出せるかわかってきてからはアイキルジャイアントみたく最後感動と幸せに満ちた作品が多くなってるんじゃないかな。掲載順がバラバラだったらそういう形に得てして出版社側がしたんだろうけど、、そんな気がしました。コマ割り演出が抜群に上手いから絵だけで物語をみせれちゃう素晴らしい作家さんです。2014/04/20
茶々
1
海外作家らしいセンスと日本の漫画が融合した不思議な作風。アニメの鉄コン筋クリートに似てる。絵が素敵です。2014/09/01